メドレーとグロービス・キャピタル・パートナーズ/「なぜいま医療DXが必要なのか?~医療DXの現在地とこれから~」セミナーレポート(2024.2.20)
メドレーとグロービス・キャピタル・パートナーズは、1月18日、メドレー本社(東京・港区)にて、メディア向けセミナー「なぜいま医療DXが必要なのか?~医療DXの現在地とこれから~」を開催した。
同セミナーには両社から1名ずつが登壇。最初に、グロービス・キャピタル・パートナーズの福島智史氏が「医療DXを取り巻く現状と最新動向」をテーマに講演を行った。
同氏は、医療DXの必要性及び日本における進捗状況と関連政策について述べた後、国が目指す全国医療情報プラットフォームの実現に際し、その前にすべきこととして、人的リソースの確保、既存業務の効率化、機能分化による専門性の発揮、ソフトウェアを活用した治療機会、診療データインフラの整備を挙げ、各々について概説。「データでの可視化により医療の無駄がなくなることに対して国が本気で取り組み、その支援を行うスタートアップ企業が直近10年で約10倍に増えている。この状況を踏まえた上で、医療DXのようなイノベーションは加点法で評価することが大切」とまとめた。
続いてメドレーの豊田剛一郎氏が「メドレーグループにおける医療DXの取り組み」について述べた。
同氏は事業内容を紹介した後、活用が進まない地域医療情報連携ネットワークという課題解決の提案として、クラウド型地域包括ケアソリューション「MINET」での取り組みについて説明。「最終的には日本の医療制度がより良い方向に変わるための効率化支援の方向に事業を進めたいが、オンライン診療などの基幹事業を広げつつ、地域連携やデータ活用の事業を展開していきたい」と今後の抱負を述べた。