インフォコム・北海道大学/共同研究で心不全患者におけるフレイル自動判定AIアプリを開発(2024.1.5)
インフォコム(本社:東京都港区)は、北海道大学との共同研究「高齢心不全患者におけるフレイル自動診断を支援する新医療機器プログラムに関する研究開発」が、日本医療研究開発機構(AMED)が公募した「令和4年度 医療機器等研究成果展開事業」において採択された。
■今回AMEDに採択された研究
・フレイル判定プログラムの開発
・スマートフォンを使った軽量版判定プログラムの開発
・臨床的妥当性の評価
※AIに心不全患者の歩行パターンを機械学習させることで、フレイルの進行度を解析・診断することを目指す。
解析は、まず心不全患者が既定のコースを歩く歩行動画を撮影。次に、取り込まれた動画から関節の位置を自動で特定し、フレイル患者に見られる動作を特徴量に変換した後、AIの機械学習を基に解析を行う(特許出願中)。この結果を医師が参照することで、適切な治療につなげる。
一般的に関節の位置情報を検出する際には、特殊なスーツの着用やセンサーを体に取り付ける必要があるが、今回のシステムではそれらは一切不要で、患者が機器の着用に影響されることなく通常の歩行を撮影することが可能。また、棒人間のデータ(関節の位置情報)に置き換えることで個人情報に配慮されたデータとして扱うことができる。
研究を通じて、フレイル判定指標の標準化を目指し、心不全患者が適切な治療法を選択できる環境と生命予後やQOLの改善に役立てていく。インフォコムは、今回のようなスマートフォンなどの身近なデバイスを利用して簡単に機械学習を利用できるコンテンツ開発や軽量化、応用した利用法の研究を進め、ヘルスケア領域の発展に役立てていく。
問い合わせ=インフォコム 広報・IR室
TEL:03-6866-3160