NEC、東北大学病院、橋本市民病院/「医師の働き方改革」に向けて医療現場におけるLLM活用の有効性を実証(2023.12.13)
日本電気(以下「NEC」)と東北大学病院は、「医師の働き方改革」に向けて、生成AI(Generative AI)における日本語大規模言語モデル(Large Language Model、以下「LLM」)を活用し、電子カルテなどの情報をもとに医療文書を自動作成する実証実験を行った。実証の結果、医療文書の作成時間を半減し、業務効率化の可能性を確認した。またNECと橋本市民病院も、同様の実証実験を本年10月から行っている。
NECと各病院は、医師の業務のうち「記録・報告書作成や書類の整理」が時間外労働の主な原因の一つになっている点に着目し、医療業務向けにチューニングしたLLMなどのAIを医療文書の作成に活用し、有効性を検証している。
NECは今後、LLMと音声認識を組み合わせた医療文章の作成支援や、LLMを活用した症状詳記などの医療文書の自動作成に関する実証も行う予定。これらを踏まえ、LLMを活用した医療機関向けのソリューションを2024年内に提供開始する予定。NEC、東北大学病院、橋本市民病院は今後も共創活動を強化し、医療業務におけるDXを加速することで、医療の質向上と働き方改革の実現に向けた取り組みを進めていく。
問い合わせ=NEC ヘルスケア・ライフサイエンス事業部門 医療ソリューション統括部
E-Mail:press@med.jp.nec.com