キヤノン・キヤノンマーケティングジャパン/キヤノンEXPOを8年ぶりに開催
キヤノンとキヤノンマーケティングジャパンは、「Canon EXPO 2023」を、10月17~20日、東京と横浜で開催した。「Canon EXPO」は、2000年に開始し5年ごとに開催されてきたイベントであるが、2020年はコロナ禍の影響で中止になったことから、今回が5回目になる。キヤノングループの新製品群や先進技術、ソリューションをビジネスパートナーに紹介することを開催意図としている。
10月17日には東京国際フォーラム(千代田区)でキャノンの代表取締役会長兼社長CEOの御手洗冨士夫氏が基調講演を行い、18~20日にはパシフィコ横浜ノースで展示会とセミナーが行われた。以下に基調講演の中の医療に関する発言を紹介する。演題は「キヤノンが拓く未来-イノベーションの飽くなき追求」。
まず、企業経営の観点から「21世紀において最重要かつ無限の成長を望めるのが医療分野である。キヤノンも最先端の技術を投入して世界中の人々のWell Beingに貢献していく」と述べた後、テクノロジーの進化について「革新的な技術としてAIがある。生成AIが人間の職を奪うは思えない。人間がAIを如何に利用するかが大事だ。例えば医療では、大量な画像データから病変を見つけられる技術を開発している。今後10年の技術革新に思いを馳せると、ビッグデータをAIにより可視化し人々が創造的な仕事に携わり、より豊かな生活を送れるようにするべきだ。キヤノンはイメージングを極めてきた企業故、それが可能だ」と訴えた。また、再編4事業イメージング、プリンティング、メディカル、インダストリアルの内のメディカルについては「メディカル事業開始から7年経ったが、キヤノンの光学技術や生産技術により今や中核事業になっている。さらに成長のためにグローバル展開を加速させる」とし、開発中のフォトンカウンティングCTについては「この次世代CTについては、カナダの企業を迎え入れ開発を加速させているが、海外の研究者や施設とのネットワーク構築も予定している」と述べた。
御手洗氏