GEヘルスケア・ジャパンと大阪大学/がん治療の分野で共同研究を開始 (2023.11.13)
医療の課題解決に取り組むGEヘルスケア・ジャパン(本社:東京都日野市)は、大阪大学大学院医学系研究科(所在地:大阪府吹田市 以下、大阪大学)が取り組む新規核医学画像診断法および標的アイソトープ治療法開発を支援するべく、同大学放射線科学基盤機構に先進アイソトープ診療学共同研究部門を2023年10月に設置し、11月より本稼働する。
大阪大学放射線科学基盤機構では、医学部、理学部、核物理センターの連携(医理核連携)による、標的アイソトープ治療薬剤の開発が盛んに行われており、特にアルファ線放出核種アスタチン-211に関しては、世界に先駆けて成果を生み出している。また、同大学医学部附属病院核医学診療科では、2021年度より新規標的アイソトープ治療が開始されており、現在では同治療に関して西日本の中核的施設として標的アイソトープ治療に関する治験も続々と開始されている。現時点では治療薬開発に重心がおかれていることから、イメージングまでを含めたアイソトープ診療の包括的な研究活動の実施には至っていない。
現状を踏まえ、標的アイソトープ治療の総合的かつ更なる進展を目指していく中で、薬剤の開発のみならず、その治療効果の評価、薬剤の投与法の工夫、薬剤の動態評価、特に被ばくの評価などが必須となることから、イメージングが必須となる。そして、セラノスティクスに代表されるようなイメージングによる診断と標的薬剤による治療の両方を主眼においた研究・診療を行うプロジェクトの立ち上げが今後ますます求められるようになる。 GEヘルスケア・ジャパンは、日本国内に研究部門を有し、核医学、CT、MR、超音波、データサイエンス/人工知能など多岐に渡る研究支援を行ってきた実績があり、PET-CTやSPECT-CTなどの提供に加え、画像診断法に必要な装置やソフトウェアの提供および解析の補助などを通じて、放射線科学基盤機構における基礎研究と医学部における腫瘍領域を含めた医用画像診断、治療の進展を目指し広く支援することが求められている。
GEヘルスケア・ジャパン代表取締役社長兼CEOを務める若林正基は次のように述べている。「GEヘルスケア・ジャパンは、40年を超えて、日本の医療の課題解決に貢献するべく、『プレシジョン・ケア』の実現に取り組んで参りました。その中でがんの診察・治療の支援には早期より注力しており、高齢化が進む日本で求められる標的アイソトープ治療の包括的な進展を支援するべく、この度大阪大学様と共同研究を実施させていただけますこと嬉しく思っております。画像診断の分野において培ってきた高度な技術力を駆使することで、研究および臨床において新たな境地を開拓し、包括的な進展を支援でききるよう取り組んで参ります。」
問い合わせ=GEヘルスケア・ジャパン コーポレート コミュニケーション
TEL:0120-202-021