富士フイルム・神戸大学/AI技術を活用して非造影CT画像から膵臓がんの検出を支援する技術を開発(2023.11.1)
富士フイルム(本社:東京都港区)と国立大学法人神戸大学(所在地:兵庫県神戸市)は、AI技術を活用して腹部の非造影CT画像から膵臓がんが疑われる所見の検出を支援する技術を開発した。これにより、両者が今年4月に開発した、膵臓がんの検出を支援する技術の適用対象を、造影CT画像から非造影CT画像へ拡大する。今後、一般的な検診や人間ドックで撮影される非造影CT画像からより多くの潜在的な膵臓がん患者を拾い上げ、早期治療につながることが期待できる。
富士フイルムと神戸大学は、CT画像から膵臓がんの早期発見を支援するAI技術の開発を目指し、2021年8月に、神戸大学大学院医学研究科の児玉 裕三教授・村上 卓道教授を中心としたチームのもとで共同研究を開始。今年4月には、腹部の造影CT画像から膵臓がんが疑われる所見を検出する技術を開発した。今回、約1,000症例の非造影CT画像をAIに学習させ、膵臓がんの直接所見である腫瘤、間接所見である膵萎縮・膵管拡張を検出する技術の開発に成功。造影CT画像に比べてコントラストが低く不明瞭な非造影CT画像にも対応し、膵臓がんの検出を支援する技術の適用対象を拡大させた。これにより、人間ドックなどでも本技術が活用され、より初期の段階での膵臓がんの発見につながることが期待できる。
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