キヤノンメディカルシステムズ/スポーツ医療の最前線と可能性─現場からの証言
キヤノンメディカルシステムズは、ラグビーワールドカップ2023に合わせ、9月10日、KABUTO ONE(東京・中央区)にて、「Global Sports Medicine Forum2023」を開催した。「スポーツ医療の最前線」をテーマとし、スポーツ医療関係者約100名が参加した(Webでも同数が参加)。
冒頭、瀧口登志夫社長が登壇しつぎのように挨拶した。「2010年代にスポーツ医療に取り組み始め、その後、FCバルセロナ、レアルマドリードへ画像診断機器を納め、現在は国内外の多数のプロスポーツチームのクリニック運営に関わっている。プロアスリートへの貢献が、一般的な健康寿命延伸に繋がることを願う」。
セッション1のテーマは「チームクリニックによるスポーツ医療への貢献」。埼玉パナソニックワイルドナイツGMの飯島 均氏、ライオンズ整形外科クリニック院長の増田裕也氏、FCバルセロナのスポーツ医療専門医のGil Rodas氏(Web参加)が登壇。飯島氏と増田氏は、プロチームにはチーム一体のクリニックが必須と説き、Gil Rodas氏は、筋損傷治療について「何よりもプレー復帰のプロセスの説明が重要であり、そのためにもUS、MRIによる正確な診断が必要だ」と訴え、加えてスポーツオミックスの可能性を示した。
セッション2は、「アスリートを救う最新治療」をテーマに面谷 透氏(東京先進整形外科)、羽田晋之介氏(順天堂大)、笹原 潤氏(帝京大)の整形外科医3氏が登壇。面谷氏は超音波ガイド下オペのTENEX、羽田氏は再生医療として普及しつつあるPRP、笹原氏は侵襲性の無いESWTについて、それぞれ臨床事例を交えて有用性を解説した。
セッション3では、福岡ソフトバンクホークス前監督の工藤公康氏が講演。筑波大学大学院でスポーツ医学の博士課程に進んでいる同氏は、その知見からスポーツ医療への考え方、期待を述べた。
講演後、会場は直後に行われた日本-チリ戦ライブビューイング会場になった