PSP/最新のクラウド型PACSとPHRソリューションを展示し有用性を訴える
医用画像情報システムの開発・販売を主力事業とするPSPは、2022年4月に株式会社NOBORIと合併。現在、双方の強みを活かした製品・品質の追求と新規サービスの開発・販売を続けており、今回のホスピタルショウでは、クラウド型PACS「NOBORI」や患者向け医療情報サービス(PHR) アプリ「NOBORI」などを展示した。
クラウド型PACS「NOBORI」は大学病院から地域のクリニックまで全国1,200以上の施設に導入されているが、小型の専用アプライアンスを設置することにより、大型の画像サーバの設置は不要。クラウドからデータを事前に取り寄せる”Smart-Retrieve”機能を実装することで、院内サーバと同様のクオリティと速度を保ちながらの画像表示を実現する。展示では、クラウド型PACSによる効果としてサーバの設置場所を削減できるのはもちろんのこと、院内でのサーバ管理業務軽減やBCP(事業継続計画)対策にも大きく貢献する点をアピールした。
●クラウドによる医療情報管理・健診アプリ
PSPでは、新しいクラウドサービスとして患者向けサービス(PHR)もリリースしており、今回の展示では同サービスを積極的にアピールした。同サービスでは、自分の健康を自分で管理するというコンセプトの下、患者自身がスマホアプリから提携医療機関より提供された医療情報を参照することができるサービスである。患者自身の持つスマホで、いつでもどこでも医療情報を閲覧でき、気軽に自分や家族の健康状態をチェックすることが可能となる。健診のWeb予約や、通院履歴の確認や健診結果の公開等、施設の要望に合わせた構成での提供が可能となっている。同社では、患者と医療機関とのコミュニケーションツールとして、業務の効率化に貢献するとともに、郵送等の通信費削減などのコスト抑制にも役立つとしている。他にも、新型コロナがいまだ猛威を振るう中、医療費後払いサービスや、院内での待ち時間表示機能など、院内での滞在時間を減らせる機能も搭載。クラウドを利用した多くのサービスを実装できる点が魅力となっている。
医療情報・健診アプリ「NOBORI」の多彩な機能をアピール