島津製作所/Evolution, Innovation, Transformation -solving challenges together-
http://www.med.shimadzu.co.jp/
島津製作所は、2023年4月から新しい中期計画がスタート。その新しいキャッチフレーズである「Evolution, Innovation, Transformation -solving challenges together-」をテーマに各種製品を展示。同社の持つ診断・検査・分析の技術を用いて幅広くヘルスケアに貢献するソリューションを提案し、お客様と共に様々な問題解決に努めたいという思いを込めたキャッチフレーズを体現する、新製品を多数展示した。
【新製品】無床診療所向け統合型電子カルテシステム「SimCLINIC T4 Cloud」
島津製作所では、診療所向け製品も多数出展している。その1つであるクラウド型電子カルテシステム「SimCLINIC T4 Cloud」は、電子カルテ部分をクラウド化することで、災害からデータを保全することができる。従来のオンプレミス型の柔軟な画面レイアウトや、X線診断装置への簡便なオーダ入力などの機能は維持しつつ、クラウド型の優れた保全機能を取り入れた新システムとなっている。
【新製品】診療所向けX線撮影装置「X’sy Anesis」
X線撮影装置としては、島津製作所が4月13日に発売したばかりの診療所向けX線撮影装置「X’sy Anesis」を実機で出展した。クリニック向けの装置としてコンパクトな設計となっており、最小2.7m四方の部屋に設置することができる。また、検査部位・撮影方向などの組み合わせで最適な撮影条件を自動で設定する機能を搭載。また、ワンタッチ操作の電磁ロック式で撮影位置の微調整が容易にでき、検査時間の短縮を支援する。
【新製品】椎体計測ソフトウェア「Smart QM」の画像
島津製作所では、AI技術を用いてQM法の計測作業を簡便化するソフトウェア「SmartQM」を開発し、ITEMに出展した。椎体骨折により発生する椎体変形を胸椎・腰椎側面X線画像から判定する方法として定量的評価法(QM法)があるが、臨床現場では、その判定作業が煩雑で評価に時間がかかるという課題があった。「SmartQM」では、胸椎もしくは腰椎側面のX線画像からQM法の計測位置をAIが自動設定・計測し、計測結果を表示。医師によるQM法を用いた診断を支援するソフトとして、来場者の注目を集めた。
【新製品】外科用X線TVシステム「OPESCOPE ACTENO FD type」
外科用イメージングでは、2022年11月に発売開始した外科用X線TVシステム「OPESCOPE ACTENO FD type」の実機をITEM初展示した。同装置は、8インチ×8インチのフラットパネルを搭載、整形領域と、透析治療におけるシャントPCAでの活用をターゲットに開発された装置である。従来の装置で評価されたコンパクト性や操作性の高さなどの良い点を残しつつ、フラットパネル搭載による画質の良さを強調。低線量と高画質を両立するリアルタイム透視画像処理技術「SCORE PRO Advance」を搭載し、動きのあるシーンでも、残像などのブレがでない画像を提供する装置である。
【新製品】血管撮影システム「Trinias series with SCOPE Opera」
血管撮影システムとしては、4月12日に発売されたばかりの血管撮影システム「Trinias series with SCOPE Opera」バイプレーンタイプをモニタ展示した。同システムは、AI画像処理技術「SCORE Opera」を搭載し、透視による被ばく線量を40%以上削減しながらノイズ抑制やコントラスト強調を可能、デバイスの視認性をより向上させている。また、ベッドサイドで使用するコントローラーに、複雑な操作が不要で、タッチパネル操作でCアームの角度を設定できる「ダイレクトメモリー」機能を搭載。新コントローラーは、操作者1人でもバイプレーンを簡単・安全・直感的に操作できるように工夫されている。また、新Cアーム設計により、Cアームの回転速度が従来機種比で最大1.6倍に向上。治療時間の短縮など、スムーズな治療を支援できる装置となっている。