キヤノンメディカルシステムズ/デジタルPET-CT 「Cartesion Prime / Luminous Edition」の販売を開始
キヤノンメディカルシステムズ(本社︓栃木県大田原市)は、医療を取り巻く環境の変化に伴う医療現場の幅広いニーズに応えるため、外部呼吸モニタ装置の接続が必要ないデバイスレス呼吸同期機能を搭載し、清潔な検査環境を保つグロス塗装を採用した新たなデジタル PET-CT「Cartesion Prime / Luminous Edition(カーテシオンプライム ルミナス エディション)」を4月10日より国内で販売開始した。
Cartesion Prime / Luminous Editionは、高いTime-of-Flight (TOF) 時間分解能と感度による優れた画質を得ることができる大視野半導体PET検出器と、高速撮影が可能な80列CTを組み合わせ、効率的な検査を実現している。さらに、ディープラーニングを用いて設計された画像再構成技術Advanced intelligent Clear-IQ Engine-integrated (AiCE-i)*¹ をPETおよびCTに搭載することで、低ノイズ・高コントラストなPET画像と低被ばくで高精細なCT画像を提供してきた。また、検出器の冷却に空冷を採用しており冷却水循環装置が不要(チラーレス)のため、ランニングコストを抑えることができる装置である。
新たに搭載したデバイスレス呼吸同期は、従来の呼吸同期で必要とされた外部呼吸モニタ装置を用いることなく、収集されたデータそのものから体動情報を自動で抽出して呼吸同期を行うもの。検査前の呼吸同期の設定や、患者への外部呼吸モニタ装置の取り付けが不要になるため、検査時間が短縮され患者の負担軽減に貢献する。なお、4/14(金)~4/16(日)のパシフィコ横浜 展示ホールにて開催される2023国際医用画像総合展併設展示会において本製品を展示する。
【新製品の主な特長】
1. デバイスレス呼吸同期は呼吸体動の不規則な変化にも対応できるAuto-gatingモードを有し、より質の高い呼吸同期PET画像を提供することが可能。
2. 患者への外部呼吸モニタ装置の取り付けが不要になるため、患者との接触時間が削減でき、医療従事者にとっても被ばくと感染リスクを低減し安全な検査環境構築に貢献する。
3. 日常的な装置の保守・点検に用いる校正用線源として、低い放射能量の線源(表示付認証機器)が選択可能になったことで、施設における装置の維持・管理にかかる労力を低減する。
*1︓設計段階で用いたものであり、システム自体に自己学習機能は有していない。
問い合わせ先=キヤノンメディカルシステムズ 広報室
TEL:0287-26-5100