シーメンスヘルスケア/フォトンカウンティングCTの有用性をオンラインで紹介
シーメンスヘルスケアは、2月20日、シンポジウム「CT画像診断を再定義する世界初のフォトンカウンティングCT『NAEOTOM Alpha』国内外の臨床事例からその実力を紐解く-NAEOTOM Symposium」をオンライン上で開催し、放射線関連の医師らが講演した。演題は以下のとおり。
▷「What’s the Photon-counting CT? 世界初のフォトンカウンティングCT NAEOTOM Alphaとは何者か」田中秀和氏(同社)
▷「NAEOTOMAlphaがCT画像診断に与えるインパクト-アジア初号機導入からの使用経験」橋本 順氏( 東海大)
▷「NAEOTOM AlphaがCT画像診断に与えるインパクト-胸部領域を中心に」梁川雅弘氏(阪大)
▷「Impact ofNAEOTOM Alpha on Neuroradiology」Aad van der Lugt氏(エラスムス大学医療センター)
▷「Clinical benefits of NAEOTOM Alpha in Oncology」MUDr. Jiří Ferda氏(カレル大学医学部プルゼニ校)
▷「NAEOTOM Alphaが循環器診療に与えるインパクト」青島千紘氏(板橋中央総合病院)
一部紹介すると、梁川雅弘氏は、同氏の専門である胸部領域の臨床画像を供覧しながらフォトンカウンティングCTの有用性を説明。同CTの使用について「大幅な線量低減画像でありながら高速撮像・高精細画像を得ることが可能である。モーションやブルーミングアーチファクトの低減に有用であり、また、マルチエナジーデータの同時取得と高分解能・定量性の向上が期待できる。ただし、再構成関数の選択が非常に重要になる。なお、Thinセクションをターゲットにした高精細画像の取得を目指すのであれば線量低減率の調整も重要になるだろう」と述べ、また、今後は肺がん、縦隔腫瘍の撮像に積極的に活用を考えているとして、同CTへの期待を寄せた。