キヤノンメディカルシステムズ/CXDIのノイズ低減処理ソフトウェア「Intelligent NR」を発売
キヤノンメディカルシステムズ(本社︓栃木県大田原市)は、ディープラーニングを用いて新たに設計されたノイズ低減処理ソフトウェア「Intelligent NR(インテリジェント エヌアール)」の販売を本日より開始する。本ソフトウェアは、キヤノン製デジタルラジオグラフィ(DR)のハイエンドモデル CXDI-410C Wireless、CXDI-710C Wireless、CXDI-810C Wirelessのオプション機能として提供される。
Intelligent NRは、AI技術の一つであるディープニューラルネットワークを用いて構築したX線画像向けのノイズ低減アルゴリズムをCXDIのノイズ低減処理に適用したもの。
教師データにキヤノンが長年にわたり蓄積してきた「CXDI」シリーズの臨床画像から厳選したX線画像を用いることで、さまざまな撮影部位におけるノイズの特徴を学習し、従来ノイズ低減処理(以下、従来NR処理)と比較して最大約50%※1のノイズ低減を実現する。従来NR処理と異なり、Intelligent NRでは、被写体の構造にあたるシグナル成分はそのままに、ノイズ成分のみを低減できる点が大きな特徴。当社の一般X線撮影装置「RADREXシリーズ」 との組み合わせにより、低線量撮影においてもノイズの少ない診断画像の提供が可能となるため、患者の検査負担を低減する。
本システムはAI技術の一つであるディープラーニングを設計段階で用いた技術。本システム自体に自己学習機能は有していない。
※1従来のノイズ低減処理アルゴリズム適用後のノイズ量と比較した場合。
問い合わせ先=キヤノンメディカルシステムズ 広報室
TEL:0287-26-5100