大阪公立大学医学部附属病院&エレクタ/西日本初の MR リニアックシステムへの期待を語る
大阪公立大学医学部附属病院は、6月14日、高精度放射線治療装置「Elekta Unity(エレクタ ユニティ)MRリニアックシステム(以下、Elekta Unity)」の西日本初号機導入を記念したプレスセミナー及び内覧会を開催した。
冒頭、同病院 副院長の日野雅之氏が挨拶し、「がん治療は日々進歩を続けており、治療法の多様化と共に治療成績は向上を続けている。当院では、総合的ながん診療を提供するため、化学療法センター、緩和ケアセンター、高精度放射線治療センター、ゲノム医療センターの4つを統合し、4月にがんセンターを創設した。今後も先進的な取り組みを続けていきたい」と述べた。
続いて、同院 放射線治療科 部長の澁谷景子氏が「MRリニアックで拓く、がん治療の新たな可能性」と題して講演。がん診療における放射線治療の役割と現状について概説した後、「Elekta Unity」の性能を紹介。最後に「コロナ禍の中、なんとか稼働にこぎつけることができた。当院における全身的、集学的がん治療の1つとして、MRリニアックには低侵襲かつ高精度な放射線治療を提供していきたい」と同装置に対する期待を述べた。
また、同院 中央放射線部 技師長の市田隆雄氏は「放射線技術学で意味解く、西日本初の最新鋭機器の意義について」を演題に講演。同院が「Elekta Unity」を導入した理由に触れ、「CBCTに比べ、1.5T MRIの画質が鮮明であることが大きな理由。しかも画像が治療中、リアルタイムに得ることができる。この装置が、今後の放射線治療を確立すると確信している」と述べた。
その後、「Elekta Unity」治療室の内覧会が行われた。