GEヘルスケア・ジャパン/創立40周年を迎え、プレシジョンヘルスに向けた変革を推進
GEヘルスケア・ジャパンは4月21日、AP日本橋(東京・中央区)にて、2022年成長戦略記者発表会を開催した。
スピーチ1では、同社代表取締役社長兼CEOの多田壮一郎氏が「デジタル・トランスフォーメーションで実現する新たなヒト中心の医療」と題して講演。多田氏は「新型コロナウイルス感染症の拡大では、医療提供体制の維持が重要な課題となった。2040年には就業者数の約18%が医療福祉分野に必要とされており、需要増減に対する供給の柔軟性を維持するには人材の確保とその適切なマッチングが必要となる。
GEは創立40周年を迎えるが、このような顧客の課題に取り組み、生活を豊かにするイノベーションを実装していくことを目指して、一人ひとりにあった質の高い医療を効率的に提供するプレシジョンヘルスに向けた変革を進める」と語った。
ゲストスピーチでは、慶大の陣崎雅弘氏が「AIホスピタル」と題して講演し、同大学で進めているAIホスピタルの取り組みについて説明した。陣崎氏は講演の中で「単純作業を置換するAIの導入を目指す」と述べ、迅速な意思決定が可能な組織変革を行ったと説明。そして、GE製のコマンドセンター導入など、同大学での取り組みを紹介した。
スピーチ2では、同社執行役員でエジソン・ソリューション本部/アカデミック本部 統括の松葉香子氏が「GEヘルスケアの医療ソリューション;人材とデータ・技術を活かし変革を実装する」と題して講演。
GEヘルスケアが掲げるプレシジョンヘルスと、それを実現する処方としての医療DXのあり方について説明し、同社の医療DXに向けた取り組みとして、画像診断領域でのAI実装や多様な人材育成・登用、病院運営効率化支援の取り組みなど、国内医療機関と連携した事例について紹介した。