シーメンスヘルスケア/We pioneer breakthroughs in healthcare. For everyone. Everywhere. ヘルスケアをその先へ。すべての人々へ。

シーメンスヘルスケア/We pioneer breakthroughs in healthcare. For everyone. Everywhere.  ヘルスケアをその先へ。すべての人々へ。

https://www.siemens-healthineers.com/jp

シーメンスヘルスケアは、3月末に発表したフォトンカウンティングCT「NAETOM Alpha」を中心に、多くの最新技術を搭載した新製品を出展した。今回は、昨年、傘下企業となったバリアン メディカル システムズとの初の共同展示となった。

【新製品】フォトンカウンティングCT「NAEOTOM Alpha」
CTでは、世界に先駆けて製品化に成功したフォトンカウンティングCT「NAEOTOM Alpha」を出展した。同装置が持つフォトンカウンティング検出器は、Siemens Healthineersと同社の子会社で半導体メーカーのアクロラドが共同で開発。従来のCT検出器のようにX線を可視光に変換せず、各X線光子(フォトン)を電気信号に直接変換してデータを検出する。そのため、従来のCTに比べて大幅な被ばく線量の低減や、より高画質での医用画像を描出することができる。展示では、実機の他に、同CTが描出する高精細な画像などが紹介され、多くの来場者の関心を集めた。

フォトンカウンティングCT「NAEOTOM Alpha」

【新製品】0.55テスラMRI「MAGNETOM Free.Max」
MRでは、昨年発売された0.55T MRI「MAGNETOM Free.Max」をITEMで初出展した。最新のデジタルテクノロジーを搭載した同装置は80センチという大口径を有し、患者に楽な姿勢での検査を行うことができる。また、低磁場ならではのメリットもあり、これまで1.5Tや3Tの装置では撮影困難だった肺野領域の検査や、金属を体内に持つ患者の検査なども可能である。また、AI技術を用いた画像再構成技術「Deep Resolve」により、低磁場装置でも、1.5Tなどの高磁場装置に匹敵する高精細画像の描出が可能となっている。

0.55テスラMRI「MAGNETOM Free.Max」

●診断支援ソフトウェア「AI-Rad Companionシリーズ」
デジタルヘルス&イメージングIT分野では、人工知能(AI)を搭載した診断支援ソフトウェア「AI-Rad Companionシリーズ」として、頭部MRI画像から脳の各部位を自動的にセグメンテーションし、部位ごとに異常のリスクを解析結果画像と定量レポートとして提供する「AI-Rad Companion Brain MR」、マルチベンダ対応で、胸部全体のCT画像から「肺結節検出」、「肺実質の計測・表示」、「心臓容積」、「冠動脈カルシウム計測」、「大動脈計測」、「胸椎骨計測」を一度に解析、レポートを生成する「AI-Rad Companion Chest CT」、MRI画像から前立腺のセグメンテーションを自動的に行い、前立腺の体積を自動計測する「AI-Rad Companion Prostate for Biopsy」、CTによって撮影された臓器の輪郭を自動的に描画することで、放射線治療計画のワークフローをサポートする「AI-Rad Companion Organs RT」を展示した。

●医療プラットフォーム「teamplay digital health platform」
シーメンスの医療プラットフォーム「teamplay digital health platform」も機能を拡張した。同プラットフォームを導入することで、「AI-Rad Companionシリーズ」をはじめ、パフォーマンス管理アプリケーション「teamplay Dose」「teamplay Insight」などが利用可能となる。ITEM2022では、新機能として医療者間のコミュニケーションツールとなる「teamplay Images」を出展。チャット機能をはじめ、タイムリーな症例共有が可能な医用画像共有機能、離れた拠点間でも容易に対話が可能なビデオカンファレンス機能、症例画像の匿名化等が可能なセキュリティ対策機能を有し、医療現場でのコミュニケーション活性化に貢献できる。

「AI-Rad Companion Organs RT」は、リスク臓器(OAR)の自動セグメンテーションが可能

●PCI用支援ロボット「CorPath GRXシステム」
Image-Guided Therapy分野では、昨年のITEMでも出展したPCI用支援ロボット「CorPath GRXシステム」は2度目の展示。操作室で同ロボットを術者が操作することにより、身体的負担が大きいプロテクターをつけることなく操作でき、術者被ばくを95%低減する。現在、国内では2施設で稼働しており、国内市場で本格的な導入が進んでいる状況である。
また、FD搭載モバイルCアームイメージングシステム「Cios Spin」も昨年に引き続き実機を出展。同装置は93.6㎝という広いオープンスペースが特徴で、患者の体格に合わせての運用が可能で、アイソセンタリック構造により、Cアームをどのように回転させても中心ががずれない構造とを有するなど、術者にとって扱いやすい機能を多数搭載している。

PCI用支援ロボット「CorPath GRXシステム」


FD搭載モバイルCアームイメージングシステム「Cios Spin」


その他の記事

TOPへ