バリアン メディカル システムズ/We pioneer breakthroughs in healthcare. For everyone. Everywhere. ヘルスケアをその先へ。すべての人々へ。
バリアン メディカル システムズは、初となるシーメンスヘルスケアとの共同での展示を実施した。2社の持つ放射線治療に関するさまざまな機器・システムを融合させ、Cancer Careに役立てていくかに主眼を置いた展示となった。
●適応放射線治療ソリューション「ETOS Therapy」
バリアン メディカル システムズでは、昨年に引き続き、適応放射線治療ソリューション「ETHOS Therapy」を出展。京都大学で同装置による治療が3月末より開始されている。同ソリューションは、ガントリ型リニアック「Halcyon」に搭載が可能で、日常的な放射線治療を実施しつつ適応放射線治療が可能なシステムとなっている。適応放射線治療も、一般的な1回の照射にかかる時間である15~20分程度で実施が可能となっている。
適応放射線治療ソリューション「ETOS Therapy」はモニタを中心とした展示を行った
●治療計画ソフトウェア「Eclipse」
放射線治療計画ソフトウェア「Eclipse」はバージョン16.1を展示。放射線治療計画作成の効率化をさらに進めるため、線量計算機能を大幅に向上。RapidArcの最適化に関して、GPUの活用により、計算時間を従来の半分程度に抑えることができる。また、より高品質な放射線治療計画を作成するためのオプション機能として
最適化プロセス「Multi – Criteria Optimization(MCO)」の機能を強化。線量制約のバランスを画面上のスライドバーでリアルタイムに調整が可能で、加えてチェックボックスに入力するだけでシステムが線量制約を自動計算することができる。この機能により、複雑な治療計画を迅速かつ効率的に作成可能となっている。
最適化プロセス「Multi – Criteria Optimization(MCO)」
●小線源治療装置「BRAVOS」
2020年9月に承認された小線源治療装置「BRAVOS」を昨年に引き続き展示した。「BRAVO」の大きな特徴は、「CamScale」と呼ばれる精度管理用のツールを搭載している点。これまでほぼ手作業で行っていた照射位置の確認をほぼ自動で行うことができ、QA業務を大幅に効率化している。また、位置がずれていた場合も、メーカーの作業員を呼ぶことなく、現場の医療スタッフ自身で簡便に調整することができ、診療に与える影響を最小限に抑えることができる。
最近の放射線治療では、外照射と内照射を組み合わせた治療なども実施されているが、「BRAVO」は、治療計画用ソフトウェア「Eclipse」上で外照射用のリニアック等と併せて管理することができ、管理業務についても効率化が図られている。
小線源治療装置「BRAVOS」