キヤノンメディカルシステムズ/AI技術を活用して開発したAplio i-series / Prism Editionの販売を開始
キヤノンメディカルシステムズ(本社︓栃木県大田原市)はAI(Artificial Intelligent)のひとつであるディープラーニングやマシンラーニングを活用して開発された技術(以下、AI技術)により、検査をサポートできるプレミアムクラスの超音波診断装置 「Aplio i900 / Prism Edition(アプリオ アイキュウヒャク / プリズムエディション)、Aplio i800 / Prism Edition(アプリオ アイハッピャク / プリズムエディション)、Aplio i700 / Prism Edition(アプリオ アイナナヒャク / プリズムエディション)」(以下、Aplio i-series / Prism Edition)の国内販売を5月より開始した。
[主な特長]
(1) 幅広い臨床分野で検査の効率化をサポート
昨今の新型コロナウィルスによる感染症の蔓延により、心臓、血管を始めとする多くの臨床分野における検査の効率化がより強く望まれるようになってきた。 Aplio i-series / Prism Edition では、AI技術により開発されたアルゴリズムを用いて循環器などの検査のドプラ波形のトレースや、心機能計測の際の内膜トレースが自動化された。検査者は煩わしいトレース作業に手間を取られることなく、プローブ操作や画質調整に意識を集中することができるなど、術者の負担の軽減をサポートする。 また、従来は手動で記録していた“プローブを体のどの位置に当てているか”の情報を、磁気センサによる位置情報を利用して超音波画像とともに自動的に記録することができるので、検査者のストレス軽減やフォローアップ検査などでの再現性の向上などが期待できる。 その他にも従来よりも硬い組織を計測できるShear Wave Elastographyなど、多岐に渡った新しい臨床アプリケーションを搭載することで、広い臨床分野での活用が期待できる。
(2) 質の高い検査の実現をサポートする高画質技術
2016年に初めてAplio i-seriesに搭載された送受信・信号処理アーキテクチャ iBeamがさらに進化した。Aplio i-series / Prism Editionでは、新開発の信号処理ハードウエアと高性能のCPU/GPUを搭載し、精度を向上させたiBeam+が搭載されている。従来よりもより1本の走査線の浅部から深部に渡って広範囲に電子フォーカスをかけた高密度な超音波ビームの送受信をより高速で処理することが可能となり、高画質を実現した。また、腹部コンベックスプローブを用いた場合最大140°まで視野角を広げることができるSuperWide Viewは、1度の送信で複数の信号を受信することができるiBeam+によりフレームレートが向上し、広い視野角を確保しつつリアルタイムに浅部から深部まで均一な画質を保つ。低流速の血流の描出能に優れた当社独自の血流イメージング技術・SMI(Superb Micro-vascular Imaging)がSMI Generation 4(以下、SMI Gen4)に進化した。低流速の血流に加え、他の血流観察モードに切り替えること無く高速の血流が捉えられるようになり、背景のBモード画像のフレームレートも向上したことにより、より広い臨床分野で活用できる。 さらに、1本の走査線の浅部から深部まで広範囲に電子フォーカスをかけた送受信ビームの大量の信号をiBeam+で合成処理することにより画面全体の均一性の高い画像を描出することが可能になった(フルフォーカス)。視野深度を切り替えてもフォーカス点を再調節することなく容易に鮮明な画像を提供する。
(3) 新しいiDMSリニアプローブ
全身各部位の末梢血管や腹部・消化器検査に適した新しいiDMSリニアプローブ・PLI-605BXが使用可能になった。PLI-605BXは加工の難しい単結晶素材をより精密にカッティング処理を施す独自の加工技術を用いて開発された。体表接触面はより丸みを加えたことでなめらかな形状を設計し、検査を受ける方にも優しい高画質プローブである。
問い合わせ先=キヤノンメディカルシステムズ 広報室
TEL:0287-26-5100