島津製作所/With Your Stories ~lifetime healthcare support~
https://www.med.shimadzu.co.jp/
島津製作所では、ブーステーマを「With Your Stories」として、一人ひとりの一生を通じてヘルスケアをトータルで見ていくことを今年のテーマとしている。展示ブースには、デジタル式の回診車に加え、最新の一般撮影装置「RADspeed Pro style edition」や、3月に販売を開始したTOF-PET装置「BresTome」を出展。また、各製品の説明員がオンラインで時間をかけて説明することができるブースを設けるなど、万全の新型コロナウイルス感染症対策をとりながらの展示となった。
●回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX8 Version」
多くの医療機関に導入されている回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX8 Version」。回診用X線撮影装置は他社製も含めデジタル式が主流だが、島津製作所ではCRや簡易式のRDを使用しているユーザー向けに、アナログ式の装置を出展した。アナログ式の装置は、デジタル式の小型で取り回しが良く、前方視界を妨げない機能性の高さはそのままに、よりコンパクトで操作性の高い機能を実現している。同装置は、今夏の発売を予定している。
アナログ式の回診用X線撮影装置
●【新製品】診断用X線装置「RADspeed Pro style edition」
一般撮影装置「RADspeed Pro」シリーズの新バージョンを実機で出展。同装置には、Glide Technologyによる高精度なモーター制御により、操作者の負担を低減し、高い検査効率を実現するためのパワーアシスト機能を搭載。3段階あるアシストレベルは操作画面上にてワンタッチで変更が可能。大きく移動させたい場合はより軽い力でスピーディに、細かい位置合わせの際にはやや重めに設定して精度よく移動させることが可能となっている。
その他にも、ワンタッチ操作で天井走行式X 線管懸垂器が自在に移動してポジショニング位置に自動設定されるオートポジショニング機能や、X線管の動きに対し、受像部が照射野に自動追随する機能なども
診断用X線装置「RADspeed Pro style edition」
●【新機能追加】無償診療所向け統合型電子カルテシステム「SimCLINIC T3α」
診療所向け製品のコーナーでは、無償診療所向け統合型電子カルテシステム「SimCLINIC T3α」を展示。コロナ禍で接触を極力抑えたい等、ニーズの高い自動支払機との接続をアピール。また、整形領域向け一般撮影装置との連携機能を強化し、電子カルテ画面上から整形領域での撮影オーダを行うことができる(写真)。撮影装置とのスムーズの連携により、業務の効率化だけでなく、検査ミスを防ぐと言った医療安全面にも配慮した設計となっている。
無償診療所向け統合型電子カルテシステム「SimCLINIC T3α」
●【新製品】遺伝子解析装置「AutoAmp」
コロナ禍の中、注目を集めていたのが、遺伝子解析装置「AutoAmp」である。測定に必要な前処理工程からPCRと蛍光測定までを全自動化。最大4検体まで同時検査が可能である。また、幅305mm×奥行655mm×高さ660mmとコンパクトな装置となっており、狭いスペースでも簡単に設置することが可能な点も評価されている。
遺伝子解析装置「AutoAmp」
●【新製品】TOF-PET装置「BresTome」
2021年3月より販売が開始されたTOF-PET装置「BresTome」。従来のマンモPET装置「Elmammo」シリーズとは異なる新しいタイプの検出器で、頭部と乳房の両方の検査に最適化したSiPM(Silicon Photomultiplier)検出器を搭載。「Elmammo」シリーズと同等の解像度を持ちつつ、全身用を凌ぐ感度と空間分解能が、双方の検査でこれまでにない高精細画像を提供する。頭部PETに関するニーズは医療関係者の間で高まっており、同社でも認知症患者に対する治療効果判定などに同装置が役立てられるのではないかと話している。
TOF-PET装置「BresTome」