シーメンスヘルスケア&伯鳳会グループ/救急災害医療用の新ソリューションを開発
シーメンスヘルスケアと医療法人伯鳳会を中心とした伯鳳会グループは4月2日、両者が共同開発した新メディカル・モビリティ・ソリューションを同グループの東京曳舟病院に導入することを発表した。
両者は、2017年に高度な救急災害医療の提供を目的としたパートナーシップ契約を締結しており、今回、CTや検体検査装置、長音おパ画像診断装置、AI画像解析ソフトウェアを含む先進的な製品やシステムを大型車両に搭載したアドバンスト・モビリティ・ソリューション「Medical- Connex(メディカル・コネクス)」を共同開発、4月1日より販売を開始した。その1号機が、東京曳舟病院に今秋導入することが決定したことを受けての記者発表となった。
今回のソリューション開発についてシーメンスヘルスケア代表取締役社長の森 秀顕氏は「“つなぐ”をコンセプトに開発した新ソリューションは災害医療だけでなくCOVID-19感染対策に必要な発熱外来、健康診断やへき地医療にも貢献する」とコメント。伯鳳会グループ理事長の古城資久氏は「医療機能が損なわれた被災地で一定の画像診断、生化学検査が行えたなら救命率の向上につながると考え、共同開発を行った」と同ソリューション開発の経緯を紹介した。東京曳舟病院院長の山本保博氏は、「フェリーに搭載することで臨時の病院船としても機能できるだろう。災害地だけでなく海外への派遣なども可能である」と同ソリューションへの期待を語った。同ソリューションの開発に携わった同社キーアカウントマネジメント本部の山本宣治氏は同ソリューションの性能を紹介して、新ソリューション開発の意義を強調した。