富士通病院経営戦略フォーラム/個別化・先制医療や次世代電子カルテへの取り組みを議論
富士通は、5月15日、東京国際フォーラム(千代田区)において、「第15回富士通病院経営戦略フォーラム」を開催した。なお、同フォーラムは、翌16日も加えて開催された「富士通フォーラム2014」における医療特別セミナーとして行われたものである。
テーマを「間近に迫る個別化医療・先生医療 その現状と将来の展望~ゲノム電子カルテの到来は近いか?」として、講演とパネルディスカッションが行われた。
はじめに、栗山進一氏(東北大学災害科学国際研究所/東北メディカル・メガバンク機構三世代コホート室長)が基調講演として「東北メディカル・メガバンク事業とその目指すもの ~今の医療と近未来の医療」を講演。
続いて、パネルディスカッションが行われ、田中博氏(東京医科歯科大)がモデレーターとして「ゲノム・オミックス医療の到来に向けて」を講演し、その内容について、柴田龍弘氏(国立がん研究センター)、林崎良英氏(理化学研究所)、宮田満氏(日経BP社特命編集委員)の3名のパネリストが講演とディスカッションを行った。同フォーラムには医療関係者など約450名が参加した。
また、富士通フォーラムの展示会場では「次世代医療ICT基盤の取り組み」として、同社のHPC向けクラウド「TCクラウド」を利用した東京大学先端科学技術研究センターの医薬品研究開発の事例や、次世代医療ICT基盤に対する取り組みを紹介した。
さらに、ライフ&コミュニティのコーナーでは、「高齢者を皆で支えあう社会へICTで貢献」として「高齢者ケアクラウド 往診先生」などのソリューションと、同ソリューションを活用した宮城県石巻市における事例等が展示され、参加者の関心を集めていた。