メディカルITセキュリティフォーラム/第1回セミナー
メディカルITセキュリティフォーラムは、8月9日に富士ソフトアキバプラザ(東京・千代田区)で第1回セミナーを開催した。同フォーラムは、医療情報システムに関する各種ガイドラインの解決方法等、医療ITおけるさまざまな課題に関して、ITセキュリティの視点から、その最新動向の情報収集と発信、対策に関する助言を行うべく設立された団体である。同フォーラムでは、年3~4回のセミナーや、分科会を通じての議論活動、会員に対するコンサルテーションなどの活動を展開する予定である。
第1回セミナーでは、同フォーラムの発起人で代表理事の深津 博氏(愛知医大)による基調講演が行われた。深津氏は、同フォーラムの設立趣旨について説明。「データ侵害の産業別割合で医療産業はトップを占め、さまざまな事情があるにせよ、ITセキュリティに関する対策が遅れていることは確かである。このフォーラムによる活動を通じて、ITセキュリティに関する最新かつ正確な情報発信を行っていきたい」と述べた。
その後、山本貴之氏(警察庁)が「サイバー攻撃の脅威と対策」と題して講演し、近年発生しているサイバー攻撃の事例と現状について講演した。
続いて同フォーラム顧問でもある中安一幸氏(厚労省)は「医療における情報セキュリティについて」と題して講演。医療情報の安全管理について、関係制度の概説を交えた考察を行った。
最後に同フォーラム事務局長の一原武司氏が同フォーラムの活動内容を紹介し、一般会員および企業会員の参加を呼び掛けた。