JART・JIRA/第2回モニタ精度管理セミナー
公益社団法人日本診療放射線技師会(JART)と一般社団法人日本画像医療システム工業会(JIRA)は、7月19日、JART内の講義室(東京・港区)において、第2回モニタ精度管理セミナーを開催した。
同セミナーは、モニタ精度管理の重要性は認識しつつも実際の精度管理の方法が分からない、ツールがないといった診療放射線技師の声に応え、さまざまなモニタ条件による画像表示品質の差やモニタ精度管理手法を実体験するために開催されるもので、今回が2回目となる。
はじめに、津坂昌利氏(名大)が「医用画像表示用モニタの特徴と品質管理の実態」と題して講演し、液晶モニタの基礎技術からモニタ仕様書の読み取り方、汎用液晶モニタと医療用高精細液晶モニタの違いと、その品質管理について説明。モニタの精度管理の重要性について詳しく解説した。
次いで「モニタ実機によるヒヤリハット体験」として、JIRA医用画像システム部会モニタ診断システム委員会による各社のモニタ実機を用いたヒヤリハット体験が行われた。
その後、安田哲也氏(JIRA医用画像システム部会モニタ診断システム委員会)によるモニタの品質管理に関するガイドラインの講義と、モニタの品質管理のデモンストレーションが行われた。ガイドラインの紹介では、ガイドラインが制定されるまでの経緯と概要、各国における精度管理の実際と日本との違いなどを説明。デモンストレーションでは、実機を用いての目視試験・測定試験の実演が行われ、参加者からはデモ担当者に対して多くの質問が寄せられた。