Hitachi Social Innovation Forum 2020 TOKYO/「日立」が目指す“社会イノベーション”のビジョン示す
11月4日~6日の3日間、Hitachi Social Innovation Forum 2020 TOKYOがオンライン形式で開催された。同イベントは、日立グループ最大規模のイベントとして毎年行われているもので、社会変化をリードするビジョンと具体的な取り組みを、講演、ビジネスセッション、セミナー、オンデマンドムービーなどを通して、幅広く紹介している。
初日の4日には、日立製作所執行役社長兼CEOの東原敏昭氏が「なぜ、いま社会イノベーションなのか Society5.0 for SDGs」を演題に基調講演を実施。東原氏は「社会は大きく変わりつつある。COVID-19の影響で私たちの生活様式が変わり、産業構造の変化も加速している。制約ある環境と限りある資源の中で、持続可能な社会を構築するために“社会イノベーション”が必要だ」と述べ、日立グループが考える社会イノベーションのビジョンを紹介した。
また、「エキスパートセッション1」では、「人とテクノロジーの協調によるこれからのヘルスケア・医療~COVID-19からの学びを踏まえて」を演題に、宇賀神 敦氏(ライフ事業統括本部)が講演。宇賀神氏は、日立が目指すヘルスケア・医療として、「テクノロジーとひととの協調・共存による患者・家族のQOL向上や、医療従事者の働き方改革に貢献していきたい」と訴えた。具体的な取り組みとして、「非接触・リモート」、「ロボット」、「Analytics」、「高度な認証」をキーワードに、COVID-19対策として、がん研究会有明病院で実証実験中のコミュニケーションロボット「EMIEW」を活用する院内感染予防対策や英国NHS医療機関グループのDX化他、国内外における取り組み事例を紹介。最後に、未来型ヘルスケア・医療の実現に向けて「普段の生活のまま生きていても健康が維持できる街づくりを進め、健康な住みやすい社会を目指す」とコメントした。