インターシステムズジャパン/Healthcare Seminar 2014開催
インターシステムズジャパンは、10月3日、東京コンファレンスセンター・品川(東京・品川区)にて「InterSystems in Healthcare Seminar 2014」を開催した。同セミナーは11回目の開催となり、4名の演者が講演を行った。
最初に飯田修平氏(練馬総合病院)が、「練馬総合病院における情報システム構築の考え方と取り組み-院内・地域での情報活用からデータ保全まで」をテーマに基調講演を行った。同氏は同院の情報システムやデータの活用状況等について語った後、災害対策用に構築した情報保全ネットワークについて説明。同ネットワークの概要を「複数の診療所や薬局の情報を専用サーバにバックアップし、共通フォーマットで閲覧できるシステム」とした上で、今後の課題として「連携施設数の増加」を挙げた。
続いて宮北靖也氏(PSP)が、「目指すは地域包括ケアシステムー公立藤田総合病院様での地域医療連携システムの取り組み」について講演。後半で同社の考える地域連携の今後について述べ、どのように取り組んでいくかの具体的な方針を示した。
次に、嶋 芳成氏(日本ダイナシステム)が、「ゲノム情報と診療情報の分析と活用の課題-高度な臨床研究支援データベース・システム実現に向けて」と題して講演。ゲノムの臨床研究データ管理の重要性を説くとともに、「将来的にはゲノム情報がどの病院を受診しても参照できるようになる必要がある」と述べた。
最後に、井上泉博氏(東芝メディカルシステムズ)が、「ヘルスケア分野への東芝の取り組み-3大学革新予防医学研究の紹介とシステム概要について」と題して、同社ヘルスケア事業の概要と展望について語った。そして、インターシステムズジャパン社長の植松裕史氏の閉会挨拶と講演をもって同セミナーは終了した。