インテュイティブサージカル/手術支援ロボット「ダビンチ」最新情報と今後の展望を紹介
内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ」を日本で展開するインテュイティブサージカル合同会社は、10月22日、「ダビンチ」によるロボット支援低侵襲外科手術の最新情報と、保険適用および今後の展望についてメディアセミナーを開催した。
同セミナーでは、まず同社社長の上條誠二氏から「ダビンチ」の日本における現状と保険収載への取り組み、同社の今後の取り組み等について説明した。上條氏は「日本には180台以上のダビンチが導入されているのに対し、病院稼働率が最適化されていない。ダビンチの有用性をアピールし、保険適用の拡大に努めたい」と述べた。
次いで、胃がん手術および腎がん部分切除術の先進医療に尽力した宇山一朗氏(藤田保衛大)と藤澤正人氏(神戸大)が「ダビンチ」の役割、保険適用と今後の展望について説明した。宇山氏は、胃がん手術におけるダビンチの有用性を紹介。現在、実施中の先進医療Bとしての臨床試験について説明。将来的な保険収載に向け、臨床効果や費用対効果の検証、ダビンチの価格の適正化を期待していると述べた。藤澤氏は、ダビンチによる腎がん部分切除術のメリットについて腎機能の温存などの優位性を説明。現在、神戸大で行っている先進医療による臨床試験の概要と、その後のロードマップについて説明した。
説明会後は、実機を用いた宇山氏のデモンストレーション等が行われ、ダビンチの性能を参加者にアピールした。