エレクタ/最新型リニアックの使用経験を講演
エレクタと東芝メディカルシステムズは、エレクタ製最新型リニアック「Versa HD(ヴァーサ HD)」に関する新製品講演会「Elekta Premium Night」を、12月10日にスウェーデン大使館(東京・六本木)にて開催した。
「Versa HD」は、2014年9月に国内で販売が開始された最新型リニアック。高線量率での放射線治療を可能にするFFF(フラットニングフィルタフリー)技術を搭載。動きのある部位の照射で、動きによって生じるエラーを削減し線量の集中性を高めたり、また、高性能MLC「Agility」と相俟って、短時間で高品質な線量投与を行うことができる。
講演では、中川恵一氏(東大)を座長に、英国Leeds Cancer Centreの放射線腫瘍医であるKevin Franks氏が、「Versa HD」の臨床経験について「Versa HDーOptimising the patient pathway in a radiotherapy department focusing on Lung SABR and Prostate IMRT」と題して講演した。
講演の中でFranks氏は、「Versa HD」による肺のVMAT定位照射や、前立腺のIMRTに関する有用性について説明し、講演終了後は、エレクタのソフトウェア部門のVice PresidentであるRobert Fenwick氏が、強度変調放射線治療専用計画システム「Monaco」や放射線治療情報管理システム「MOSAIQ」など、同社の最新のソフトウェアソリューションを紹介した。