JIRA/会長年頭所感発表会&新年会
日本画像医療システム工業会(JIRA)は、1月8日、KKRホテル東京(東京・千代田区)にてJIRA会長所感発表会を開き、小松研一会長はつぎのように述べた。
「昨年の最大の出来事は、従来の薬事法が改まり、『医薬品医療機器法』が施行されたことだ。長年、医薬品と医療機器との分離を求めてきたが、スムーズな発効に至ったことは、機器業界として大きな喜びだ。この法律に基づき、ソフトウェア(医療用プログラム)も規制の対象になった。一方、規制対象外のヘルスソフトウェアについても、業界としてガイドラインを策定し、運用することになった。電子情報技術産業協会(JEITA)、保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)とJIRAの協力により、ヘルスソフトウェア推進協議会(GHS)を昨年8月に立ち上げたが、これを支援し、ヘルスソフトウェア全体の品質安全の構築に力を注いでいきたい。新興国では経済的成長に伴って、医療へのニーズが高まっている。今後わが国は、成長戦略の一環として、医療サービス・医療機器・治療機器をパッケージとして輸出することが、政府ならびにMedical Excellence JAPAN(MEJ)を中心に推進される。JIRAはその一翼を担い、事業環境整備や技術支援を進めていく。JIRAは今後、会員企業とともに技術開発に努め、グローバルな活動によって優れた我が国の医療技術を世界に発信していきたい」
発表会後の新年会では、山本 要(厚労省医療機器政策室長)、磯部総一郎(厚労省医療機器・再生医療等製品審査管理担当参事官)、土屋博史(経産省商務情報政策局医療・福祉機器産業室長)の各氏が来賓挨拶を行い、医療機器産業界の発展と行政としての支援協力について述べた。