FUJIFILM MEDICAL SEMINAR 2015 in 東京
富士フイルムメディカルは、2015年で創立50周年を迎え、それを記念して同社の最新技術やトレンド情報を紹介するセミナーを全国各地で開催している。
6月20日には、JP TOWER Hall&Conference(東京都千代田区)で、「FUJIFILM MEDICAL SEMINAR 2015 in 東京~未来に向かって進化し続けるX線画像診断システム」を開催した。
第1部では、まず同社担当者による「Fuji Computed Radiography進化の系譜~進化する画像処理技術」と題した講演が行われた。FCRから最新の画像処理技術「Virtual Grid」に至る技術的進展を紹介。
次いで、田所秋宏氏(日大医学部附属板橋病院)が、「Virtual Gridがポータブル撮影を変える!~被ばく低減は可能?」と題して講演。同院救命救急センターに導入されたポータブル撮影装置における「Virtual Grid」の使用経験を報告。装置全体の重量軽減や、画質の高コントラスト化、安定化といったメリットを紹介した。
第2部では、遠藤登喜子氏(国立東名古屋病院)による講演「トモシンセシス画像への期待~デジタルマンモグラフィの最新情報2015」が行われた。遠藤氏は、乳房撮影の歴史を振り返った後、富士フイルムと共に進めているマンモグラフィにおけるトモシンセシス機能の開発と機能の検証について報告した。会場には多くの医療関係者が来場し、ロビーではセミナーで取り上げられた画像処理技術に関する臨床画像などが紹介され参加者の関心を集めた。