シーメンスヘルスケア
We enable you to deliver high-value care
新たな医療価値の提供を目指し、多彩な新製品群を出展
https://www.healthcare.siemens.co.jp/
シーメンスヘルスケアは、「We enable you to deliver high-value care」がブーステーマ。医療に携わる人々が優れた医療サービスを低コストで提供できることを目指し、未来を見据えた新たなバリューを提案する数々の新製品を出展した。以下に紹介する新製品の他にも、「Artis zee iシリーズ」の最新機種「Artis zee i BA Twin」や、整形手術用の最新アプリケーションを搭載した外科用X線撮影装置「Cios Spin」などの最新機器・システムが展示された。
●【新製品】3テスラMRI「MAGNETOM Lumina」/1.5テスラMRI「MAGNETOM Altea」
シーメンスヘルスケアは、MRIの新製品として、3テスラMRI「MAGNETOM Lumina(写真上)」と1.5テスラMRI「MAGNETOM Altea(写真下)」を出展した。両装置は、70㎝オープンボアによる広い撮像保証領域を有しているほか、BioMatrixテクノロジーによる検査フローの簡便化および効率化を実現した新鋭機である。
また、両装置に新たに採用した高速撮像パッケージ「Turbo Suite」は、同社が長年改良を加えて性能を向上させてきたパラレルイメージング技術に、SMS(Simultaneous Multi-Slice)やCS(Compressed Sensing)等の技術も組み合わせ、2D・3Dいずれの撮影においても撮像時間を大幅に短縮させることを実現している。股関節のMRI検査では、従来装置に比べて40~50%の時間短縮を可能にしたという。
●【新製品】ヘルスケアIT「syngo.via Cinematic VRT」
Imaging ITのコーナーでは、画像診断ITソリューション「syngo.via」に搭載されたCTやMRIなどの医用画像データをよりリアルな映像で投影する技術「Cinematic VRT」を展示。テレビや映画で使用されるコンピュータ・グラフィック技術を医用技術に応用し、従来の3D画像に比べて質感や影のつき方をさらにリアルに表示させることに成功している。すでに臨床現場で活用されており、術前シミュレーションや骨および軟部組織の再現性などで評価を得ている。
●【新製品】「teamplay Cloud platform」
世界中で導入されているシーメンス製画像診断装置から得られる情報を元に、医療施設の業務効率改善に貢献する情報を提供するクラウドベースのアプリケーション「teamplay」。同アプリケーションでは、「teamplay Dose」(被ばく線量情報のモニタリング)、「teamplay Usage」(装置利用統計情報)、「teamplay Protocol」(MRやCTのプロトコル管理)に加え、画像データ共有ソリューション「teamplay Image」を追加した。
また、同社ブースでは、「teamplay」の基盤となるデジタルプラットフォーム「teamplay Cloud platform」を展示。それに付随して、AI技術によって胸部CT画像を対象に画像解析処理をする「AI画像解析受託サービス」を展示した。同サービスは、シーメンスが医療機関から胸部CT画像の解析を受託、受け取った画像の「肺結節の検出および測定」、「大動脈の直径の測定」などを「AI-Rad Companion」と呼ぶディープラーニング技術を用いて開発したAIソフトウエアで解析し、成果物としてレポートを生成・提供するもの放射線科の業務に大きな影響を与えるのは必至であろう。
●X線CT「SOMATOM Drive」+「FAST 3D Camera」
デュアルソースの最上位機種CT「SOMATOM Drive」に、昨年ITEMで展示されたAIアルゴリズムを活用した3Dカメラ技術「FAST 3D Camera」を附属。「FAST 3D Camera」により、正確で効率的なポジショニングを簡便に行うことができ、被ばくの低減と検査時間短縮に貢献する。なお、「FAST 3D Camera」は、「SOMATOM go.Top」と「SOMATOM Force」にも搭載が可能である。