第43回日本磁気共鳴医学会大会
日本磁気共鳴医学会は、9月10~12日の3日間、東京ドームホテル(東京・文京区)で第43回日本磁気共鳴医学会大会を開催した。
大会長は青木茂樹氏(順天堂大学大学院医学研究科放射線医学)で、テーマは「I LOVE MRI」。同大会では、国際交流の一環としてKSMRM(Korean Society of Magnetic Resonance in Medicine)との共催シンポジウムや、脳科学、拡散強調画像に関する学術的なシンポジウムなどが開催された。
10日の開会式で青木氏は、「MRIはオプションの撮像法が多く、臨床情報やルーチン撮像の所見から適切な追加撮像を行うのは臨床MRI検査の醍醐味。この大会を活用して、より技術を高めるため、ディスカッションや情報交換の場としてほしい」と述べた。
11日には、ミニシンポジウム「2025年に向けた画像診断の役割」が行われ、松葉香子氏(GEヘルスケア)、隈丸加奈子氏(順大)が米国での医療事情やICTを活用した取り組みを紹介。中上将司氏(日本磁気共鳴医学会/GEヘルスケア)が日本におけるCT・MRIの台数・分布に関する分析を、待鳥詔洋氏(国立国際医療研究センター国府台病院)が専門医、医療費の国内事情に関する分析結果を報告した。
最後に、「2025年に向けた、日本の医療政策」と題して、木下栄作氏(厚労省)が日本の今後の医療政策の概要を説明した。
次回の第44回日本磁気共鳴医学会大会は、2016年9月9~11日、大宮ソニックシティ(埼玉県さいたま市)にて、新津 守氏(埼玉医科大)を大会長として開催の予定である。