カリーナシステム/手術室向け4Kカメラシステムを発売
EIZOのグループ会社であるカリーナシステムは、4K/60p術野カメラシステム「MEC-7000-UHD」を2019年4月26日に発売する。価格はオープン。
術野カメラとは、開腹・開胸手術における手術部位を撮影するカメラ。細かい血管や神経を扱う手術の撮影では、組織の細部や縫合糸を鮮明に再現することが求められる。撮影した映像は、医学研究や教育、学術発表に活用される。
このようなニーズに対してカリーナシステムは、4K UHD(3840×2160ピクセル)解像度に対応した従来機種で、高精細な手術映像の撮影をサポートしてきた。
今回発表の「MEC-7000-UHD」は、従来機種がフレーム周波数29.97Hz(ヘルツ)であったのに対し、60Hz対応の4K UHD術野カメラシステムである。フレーム周波数とは、1秒間あたりに撮影するコマ数であり、値が大きくなるほど動きがなめらかに見えることから、「MEC-7000-UHD」では鉗子(手術器具)などの動きもより自然でなめらかに撮影することが可能。加えて、光学30倍ズームレンズ内蔵により、カメラが手術部位から離れた距離に設置されていても、簡単に目的のエリアを拡大し、鮮明に撮影できる。
また、撮影や拡大などのカメラ制御から、カメラの上下左右の首振りや回転などの雲台操作までを離れた場所から直感的に、簡単に行える。
2018年3月にカリーナシステムがEIZOグループに加わったことで、カリーナシステムの製品を、他のEIZO製品同様、グループ内のリソースを活用し、開発、製造から品質管理まで高いレベルで一貫して行うことができるようになった。
このような体制を今後も活かし、2018年5月発表の「第6次中期経営計画」で示した、「撮影」、「記録」、「配信」、「表示」を包括した「Imaging Chain Innovation」によるトータルソリューションでヘルスケア事業領域の更なる拡大を推進する。
問い合わせ先=カリーナシステム
TEL:078-862-3056