日本オラクル/医療向けクラウドサービス説明会
日本オラクルは、1月14日、オラクル青山センター(東京・港区)にて、ときわ会常磐(じょうばん)病院(福島県いわき市)が同社のクラウドサービス「Oracle Database 12c」および「Oracle Database Appliance」を活用したデータベース基盤の稼働を開始したことを発表した。
同基盤は、同院において電子カルテと透析管理システム(診療系)、医事会計と物流システム(事務系)の各情報をDWHで一元管理し、経営分析や研究等のためのデータ抽出プラットホームとして活用されている。同院では今後、人事給与と財務会計システムも連携させ、診療科別・部門別の原価計算などにも活用する予定であるという。
説明会では、「日本オラクルの医療業界向け最新の取り組み」について、同社常務執行役員の白石昌樹氏が概要を述べた。同氏は、「医療・介護従事者不足という課題の解決を目的としたソリューションとして、クラウド技術の提案を推進したいと考えている」と語り、医療・介護におけるクラウドの可能性を強調。「ITの予算化に苦労している、IT担当者不足でデータ分析にまで手が回らない等の課題を抱える200~300床クラスの病院を対象に、手の届きやすい価格帯のクラウドサービスを提供していく」と語った。
同社のクラウドソリューションには、従来のオンプレミス型データベースをクラウド環境で活用できる「Oracle Database Cloud Service」(1コア月額4万8000円から)などがある。常磐病院にも導入された文書管理サービス「Oracle Documents Cloud Service」もその1つで、これは10ユーザー月額1万8000円からの料金で提供される。
常磐病院からは、2名が説明会に参加。院長の新村浩明氏が「ときわ会グループの紹介」、情報システム課の木村智紀氏が「DWH導入の取り組み」について述べた。