キヤノンメディカルシステムズ/高機能16列マルチスライスCT、 Aquilion Start の販売を開始
キヤノンメディカルシステムズは、高機能16列マルチスライスCT Aquilion Start(アクイリオン スタート)の国内販売を開始した。
超高齢社会の進展とともに、地域医療のあり方にも変化が現れている現在、これまでの「病気を治す医療」に加えて、患者の生活に寄り添い患者のニーズを満たしていくために、地域でともに歩み、暮らしをケアしていく総合診療の充実が求められている。地域医療において、より正確な診断を包括的かつ継続的に提供できるプライマリ・ケアの構築が、喫緊の課題である。
そうした中、患者中心のケアを実現し、ワンストップの医療を提供する新たな地域医療を今すぐスタートしたいという要請に応えるため、Aquilion Startは開発された。
Aquilion Startは、快適で先進的なCT検査の環境を通じて、患者や医療スタッフに新たな価値を提供する。
<製品の特長>
1.高機能CTならではの、高い検査品質
高機能CTならではの3次元任意断面での画像診断が可能となり、レントゲン検査ではつかめなかった詳細な情報を得ることで、より小さな病変の検出、がんなどの早期発見に貢献する。また、大幅な低線量撮影を可能とする新世代プラットフォーム搭載のガントリや、逐次近似画像再構成を応用したAIDR 3D (Adaptive Iterative Dose Reduction 3D) Enhancedなど、フラグシップマシンAquilion ONEで採用した技術を標準搭載している。患者被ばく量を飛躍的に低減しながら正確な診断をサポートする。
2.シンプルで直観的に、高機能CTを操作
CT検査に必要な一連の操作(患者登録、スキャン計画、X線照射、画像確認等)は、対話形式で次の操作をナビするNAVI Mode + により直感的に検査を進めることが可能。検査の中で時間を要するポジショニングも、ガントリのボタンをひとつ押すだけで目的位置までワンタッチでセッティングすることが可能である。検査プロセスをトータルでサポートし、ミスの少ない安全で安心の検査環境を提供する。
3.高齢社会に寄り添う、テクノロジー
ガントリ開口径は最大クラスの780mmを採用し、患者の心と体にゆとりを与える。また、高齢の患者さんのCT検査で問題となるアーチファクトを総合的に改善するトータルソリューションを提供する。
● 体内に金属が入っている患者に発生する金属アーチファクトを低減する SEMAR(Single Energy Metal Artifact Reduction)を搭載。
● 動いてしまう患者に発生するモーションアーチファクトを低減する、体動補正技術 APMC(Advanced Patient Motion Correction)を搭載
● 腕の上がらない患者に発生するアームアーチファクトを低減する、遂次近似応用再構成 AIDR 3D Enhanced を搭載。
● 息止めが難しい患者でも安心の0.75秒高速ヘリカルスキャン
4.コンパクト設計と多彩なサポートプログラム
Aquilion Startは、コンパクトなガントリ設計により、最小設置面積9.8m2と、改修工事を最小限に抑える。導入時の課題となる設置スペースに関しても、レントゲンとの同室設置など、既存の検査スペースを最大限に活用することが可能。また、施設に応じたCTの導入、運用をきめ細かくサポートする多様なメンテナンスソリューション、ファインナンスソリューションを用意し、高いコストパフォーマンスを実現している。
問い合わせ先=キヤノンメディカルシステムズ 広報室
TEL:0287-26-5100