GEヘルスケア・ジャパン/歩行評価システム発表会
早稲田エルダリーヘルス事業団とGEヘルスケア・ジャパンは、2月22日に早稲田イーライフ田園調布(東京・大田区)にて、歩行評価システム「AYUMI EYE(アユミ アイ)」の発表会を行った。
早稲田エルダリーヘルスは、介護予防型のデイサービス施設である早稲田イーライフを運営し、早稲田大学エルダリーヘルス研究所の協力を得て開発した介護予防プログラムを、同施設のリハビリやトレーニングに提供している。
GEの「AYUMI EYE」は、腰部に装着したウェアラブルセンサーを用いた簡便で客観的に歩行評価が行えるシステム。早稲田エルダリーヘルスとの共同開発により、利用者の歩行データから“推進力”“バランス”“リズム”の3要素を解析・点数化し、分かりやすく表示したり改善トレーニングメニューを作成できるようになった。歩行データは、過去データとの比較により成果が確認できるため、利用者にも好評だという。
同製品は、早稲田イーライフの直営11施設に導入されており、身体機能計測に使用している。今後は全国の施設で導入する予定である。
筒井祐智氏(早稲田エルダリーヘルス事業団 代表取締役社長)は、「同製品を導入して、身体機能測定の工数が劇的に削減され、1人あたり20分~30分かかっていた時間も3分程度となった」と述べた。
伊藤久美氏(GEヘルスケア・ジャパン チーフ・マーケティング・オフィサー)は、「同製品は非医療機器であり、早い段階で顧客の意見を反映し改良を加える手法を採用したため、3か月で開発できた」と語った。
荒木邦子氏(早稲田大学エルダリーヘルス研究所 招聘研究員)は、「人は、動作の数値を知ることで意識変化が起こり、動作の質が改善する。さらに歩行機会の創出、自立期間の延長へとつながっていく」と述べた。