GEヘルスケア・ジャパン/2016年成長戦略発表会
GEヘルスケア・ジャパンは、4月12日に日本GE(東京・港区)で、2016年成長戦略発表会「顧客アウトカムの向上を目指したソリューション・カンパニーへの構想と取り組み」を開催した。
同社代表取締役社長兼CEOの川上 潤氏は、2016年成長戦略を発表。「当社が成長戦略を考える中で、核となるのは『顧客アウトカムの向上』である。単に高性能の製品を提供するのではなく、顧客と対話しながら顧客の望むアウトカムをもたらす製品・サービスを提案していく。その柱となるのはデジタル技術の活用と疾患別アプローチである」と述べた。さらに、GEが世界的に進めている「デジタル・インダストリアル・カンパニー」構想のGEヘルスケア・ジャパンでの取り組みを説明した。
デジタル技術の活用については、同社執行役員サービス本部長の藤谷京子氏が、「新しいヘルスケア・サービスへ“Brilliant Hospital”」と題し、医療現場の課題解決に向けたサービスを紹介した。「“Brilliant Hospital”は、インダストリアル・インターネット(IoT)を活用して物と人と情報をネットワークで接続し、ビッグデータを一元的に高度分析することで、変化に迅速に対応する院内運営を支援するサービスである。これにより、病院が抱えている課題・ニーズを理解し、共に取り組んでいきたい」。
疾患別アプローチについては、本社営業本部長の伊藤浩孝氏が、「GEにおけるケアエリア・ソリューション」を紹介。認知症を例に挙げ、同社のアプローチは、PETトレーサー合成設備、アルツハイマー型認知症診断薬、撮像から解析までのソリューションで早期診断体制を整え、早期治療へつなげることであるとした。また、「目指すのは、多様化している各病院のニーズを把握し、個別のソリューションを選定した上で提案・実行し、顧客のアウトカム向上につなげていくことである」と語った。