キヤノンメディカルシステムズ/”AiCE” を Aquilion ONE /GENESIS Edition へ展開
キヤノンメディカルシステムズは、ディープラーニングを用いて設計された再構成技術AiCE (Advanced Intelligent Clear-IQ Engine) を320列エリアディテクターCT Aquilion ONE /GENESIS Editionへ展開する。
AiCEは今年の4月から高精細CT Aquilion Precisionにのみ搭載されていたが、11月よりAquilion ONE/GENESIS Editionへも搭載し、国内販売を開始した。
AiCEはディープニューラルネットワークを用いてノイズ成分とシグナル成分を識別する処理を、CTの画像再構成に適用したもの。ニューラルネットワークのトレーニングに用いる教師データにMBIR (Model Based Iterative Reconstruction) を応用したデータを用いることで、CT装置が持つ最大限の分解能を引き出しながら、高いノイズ低減効果を短い画像再構成時間で得ることができる。
高精細CT Aquilion Precision において、AiCEは既に世界複数施設で導入されており、優れた画質改善効果ならびにさらなる線量低減への可能性が報告されている。今回Aquilion ONE /GENESIS Editionへも搭載されることで、より低被ばくで高画質なCT検査がさらに広く展開される。
<特長>
1、MBIR同様、空間分解能の向上と大幅なノイズ低減効果が得られる。
2、通常のMBIRでは困難であった低コントラスト領域における高いノイズ低減効果と粒状性維持効果が得られ、低線量領域での安定した画質改善効果が得られる。
3、ディープニューラルネットワークを用いて複雑なモデルや繰返し演算の結果を組み込んでいるため、通常のMBIRよりも再構成速度が3~5倍程度速い。
問い合わせ先=キヤノンメディカルシステムズ 広報室
TEL:0287-26-5100