エレクタ/定位放射線治療機器の製造販売承認を取得
エレクタは、次世代の頭部専用定位放射線治療機器「Icon(アイコン)」の製造販売承認を、日本で2016年5月25日に取得した。米国では、5月26日にNuclear Regulatory Commission(NRC:米国原子力規制委員会)による認可を取得し、全米で「Icon」による治療が可能になった。また、同治療機器は、2015年6月にEU諸国においてCEマークを取得し、米国では2015年8月に米国食品医薬品局(FDA)による510(k)承認を取得。韓国でも食品医薬品安全庁による承認を取得している。
「Icon」は、従来の頭部固定具であるステレオタクティックフレームに加え、分割照射に適した非侵襲のマスクシステムを新たに導入することで、高い精度を保ったまま、いままで治療が困難だった位置にある病変や、より大きな腫瘍など様々な症例を治療することが可能になる。また、治療計画で決定した照射位置を、実際の患者の位置に合わせて自動的に補正するコーンビームCT(CBCT)を搭載。照射中は、患者の頭部位置を正確に捉える赤外線で追跡するHDモーションマネージメントシステムによって、患者の動きを監視する。
※問い合わせ先=エレクタ ニューロサイエンス事業本部 TEL 03・6722・3808