島津製作所/乳房専用PET装置に関する意匠で発明協会会長賞を受賞
島津製作所は、平成30年度全国発明表彰において、「乳房用トモグラフィの意匠(意匠登録第1513538号)」で発明協会会長賞を受賞した。
日本の科学技術の向上や産業の振興に寄与することを目的として大正8年に始まった「全国発明表彰」は、公益社団法人発明協会が主催しており、多大な功績を挙げた発明や考案、意匠、あるいはその優秀性から今後大きな功績を挙げることが期待される発明などが表彰される。
受賞対象となった「乳房用トモグラフィの意匠」は、乳房への圧迫をともなわない高精度な乳がん検査を支援する乳房専用PET装置のデザインに関するもの。同社は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)プロジェクトのもとで、2014年に乳房専用PET装置「Elmammo(エルマンモ)」を製品化し、2017年には、胸壁部分に生じやすいブラインドエリアの縮小などを図った後継機「ElmammoAvant Class(エルマンモ アヴァン クラス)」を開発した。
同社の乳房専用PET装置は、日本人女性に多いとされる高濃度乳房の検査にも有効であるという報告がなされており、抗がん剤などの治療効果判定に利用できる可能性も期待されている。