フジデノロ

フジデノロ

<テーマ:妥協のない安全×効率化の改革>
http://www.fujidenolo.co.jp
MRI・放射線治療の周辺機器を紹介
 フジデノロは、グループ企業のコドニックス・ヘルスケア・ジャパンと共同でブースを構え、画像診断や治療領域で活用する製品の展示を行った。主な展示製品は、MRIの磁性体検知器「MAGGUARD」、放射線治療用の患者固定装置やQA用ファントムなど、MRI検査や放射線治療に欠かせない周辺機器とPACS関連製品。
●MRI用磁性体検知器「MAGGUARD」
 “吸着事故”から人とMRIを守るMRI用磁性体検知器「MAGGUARD」は、通常の磁界環境で計測が困難な微小な磁界の変化をも検知可能な高感度磁気インピーダンス(MI)センサを複数内蔵することにより、センサ自身から磁場を発生させることなく検知対象である磁性体による磁場変化を高感度に検知する。新たに人工知能(AI)を搭載したことにより、設置環境を学習機能で判別できるようになった。スタンド型の「MAGGUARD S」、壁面設置型の「MAGGUARD W」、ハンドヘルド型の「MAGGUARD H」の3つのタイプを展示。「MAGGUARD H」は、ストレッチャーや車いすに乗ったままで患者のスクリーニングができるのが特長。また、MAGGUARD用のマットスイッチ「MatSwitch for MAGGUARD」は、MAGGUARDの設置場所に人通りが多い場合、患者以外にも頻繁に反応してしまうという悩みを避けるために開発されたもので、マットに乗ることでMAGGUARDスイッチがオンになる。

【新製品】●DICOMサーバー+WEBビューア「SonicDICOM PACS MD」
 「SonicDICOM PACS MD」は、DICOMサーバーとWEBベースのDICOMビューア機能を備えたソフトウェアで、ハードウェア一体型ではなくソフトウェア単体で販売しているため、サーバー機器などのハードウェア選定を自由にでき、コストの低減にもなるのが特長である。また、WEBブラウザで動くため、クライアントPCに特別なソフトウェアをインストールしなくてもよく、ネットワーク上のどのPCからもログインするだけで画像を参照できる。CT、MRIなどの大量の画像もスピーディーに表示し、ストレスのない読影環境を実現する。SonicDICOMシリーズの製品は、2013年より海外向けに英語版のソフトウェア及びウェブサイトの提供を開始し、世界200カ国以上で使用されている。近年、日本からのアクセスや問い合わせの増加など国内ニーズの高まりを受け、この4月から日本国内でも提供するようになった。

●SRS (Stereotactic Radiosurgery:定位手術的照射)ファントム「MAX-HD」
 「MAX-HD」は、放射線施設との共同開発および製造で20年以上の経験を持つ、IMT社製造の高解像度擬人化 QA ファントム。人体組織と同じ素材で作られており、実際の身体の線形減衰との差が50keVから25MeV、骨については50keVから25MeVで1%以内となっている。身体模型の内容には、脳、脊椎、副鼻腔、骨の皮層および小柱構造、咽頭、気管、口腔、歯がある。Winston-Lutz評価、ブラインド標的治療台シフト研究、ボリューム投与分布、MR/CT フュージョン、レーザー/アイソセンター確認、イオンチェンバーポイント-投与測定、基準追跡をサポートしたさまざまな頭蓋内挿入物が使われている。

●放射線治療用患者固定装置「Freedom」
 「Freedom」は、放射線治療用の患者固定装置。モジュール方式により、1システムで頭部、頭頸部から体幹部まで異なる体位に対応でき、固定シェルだけでなく発泡ウレタンのインスタフォームの使用も可能となっている。仰臥位のほか、アダプタを用いることで腹臥位にも対応できる。ベースプレートは、放射線透過性に優れ、高い操作性を実現すべく軽量化されている。インスタフォームは、患者1人ひとりの頭部形状に合わせて作成、高い固定精度だけでなく、面でサポートするため長時間使用しても痛みの少ない固定方法となっており、特にIMRT、IGRT、SRT、SBRTに適した製品である。


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