キヤノンメディカルシステムズ/新年を機に社名を変更して成長期す
東芝メディカルシステムズは、2016年にキヤノングループに入り、その後、統合作業および社名変更に伴う薬機法等の法規対応を進めてきたが、必要な諸手続きが完了したことを受け、1月4日、社名を「キヤノンメディカルシステムズ株式会社」に変更した。なお、同日本社(栃木県大田原市)において記念イベントを開催した。同イベントは、ストリーミングで全世界のグループ会社に配信された。
同イベントには、本社従業員2000人の内1000人が参集し、鏡割りから始まり、工場壁面の新社名除幕式、瀧口登志夫社長の挨拶と続いた。瀧口社長は、「2年にわたって様々な問題を乗り越え本日を迎えることができたのは、全世界1万人の従業員の力の結集の賜物だ。100年に及ぶ医療機器事業の歴史において大事にしてきたものは顧客との信頼関係、それを成し遂げてきた先人の努力であるが、そこに通ずるものは“Made for Life”という理念であり、新社名の元でも引き継いでいくことが我々の使命であると改めて認識したい。キヤノングループの1員となり、キヤノンの優れた企業文化を我々のものとし、新たな歴史を築いていく」と述べた。
続いて築山浩幸労組委員長、津久井富雄大田原市長の挨拶が続いた。
なお、瀧口社長はイベント後の会見で、「キヤノングループ入りのシナジー効果としては今春の複数のソフトウェア発売が第一陣となる。製造現場では、すでに機械の稼働音をモニターして生産性向上につなげる技術等を導入している」さらに「グループ内のメディカル事業において、医療機関向けは当社に統合、B to Bのコンポーネンツ事業は分離する」と述べた。