フィリップス・ジャパン/2018年度事業戦略発表会
フィリップス・ジャパンは、12月5日に東京アメリカンクラブ(東京・港区)で2018年度事業戦略発表会を行った。
代表取締役社長の堤 浩幸氏は、「有意義なイノベーションを通じて、2025年までに30億人の人々の生活を向上させる」という同社のミッションを紹介。そのためには「健康な生活から予防、診断・治療、ホームケアまでを一連のヘルスケアプロセスとして、このプロセスを循環させることで1人ひとりの生活の質の向上を実現する」と述べた。
同社は、従来の製品単体の販売(モノ)からヘルスケアソリューション提供(コト)への変革を行い、「1人ひとりのニーズに合ったケア」「低コストで質の高いケア」「コネクテッドケア」を提供していく。そのためのソリューション基盤として、HSDP(HealthSuite Digital Platform)というデジタル・プラットフォームを構築。これをオープンに提供し、HSDPを中核としたソリューション開発を進化させて医療機関経営課題の解決や病院内・病院間情報連携から、医療機関連携、病院外機関連携、さらには生活の質向上、患者アウトカム向上へ貢献させていく。その進化を加速させるために、パートナー企業とエコシステムを構築。また、課題先進国日本発のイノベーション開発の仕組みを確立してM&Aを含む戦略的投資も行うなど多様な事業展開を行う。
堤氏は、パートナー企業との協業事例として「新さっぽろ駅周辺再開発事業」(札幌市)や、「サプライチェーンマネジメントの最適化など」(ヤマトロジスティクス)、「モバイルアプリ連携による救命救急統合ソリューション」(アルム)等を挙げて説明し、同様の異業種パートナーとの協業の動きを順次拡大していくことを発表した。