富士フイルムメディカル/FUJIFILM MEDICAL SEMINAR 2017 エクセレントカンファレンス
富士フイルムメディカルは、10月21日にデジタルマンモグラフィ読影セミナー「FUJIFILM MEDICAL SEMINAR 2017 エクセレントカンファレンス」を開催した。TKPガーデンシティPREMIUM神保町(東京・千代田区)と、ブリーゼプラザ(大阪・北区)をメイン会場とし、TV中継システムを用いて全国のサテライト会場を結んで症例解説と質疑応答・意見交換等を行った。
同社代表取締役社長の新延晶雄氏は、「デジタル化によりマンモグラフィのカンファレンス開催が難しくなっているが、カンファレンスは重要な情報交換の場であるとも聞く。昨年末から本イベントの開催に向け検討を重ねてきた。北海道から沖縄まで9ヵ所をサテライト会場とし同時中継する初めての試みで約550名申し込みがあった」と冒頭に挨拶した。
東京会場の司会進行・座長は、森田孝子氏(名古屋医療センター)、画像診断オブザーバーとディスカッションのとりまとめ役は、遠藤登喜子氏(東名古屋病院)。大阪会場の司会進行・座長は、沢井ユカ氏(市立貝塚病院)、病理診断オブザーバーとして病理解説を行ったのは、森谷鈴子氏(滋賀医大病院)。講師は、東京会場が須田波子氏(名古屋医療センター)と柚本俊一氏(山梨厚生病院)、大阪会場が白岩美咲氏(香川県立中央病院)と杉本健樹氏(高知大病院)の4名。各氏が5題ずつ、計20症例を提示。参加者はあらかじめ各々が読影を行い、判定したカテゴリーを提出してからカンファレンスに臨むスタイルであったため、会場で講師の解説を聞きながら自身の判定を確認できた。
閉会にあたって遠藤氏が挨拶し、「トモシンセシスの登場で、今まで分からなかった病態が明らかになってきた。それを全国で共有するのは素晴らしいことであり、診断学の進歩にもつながるだろう」と語った。