第44回日本Mテクノロジー学会/「ストリームコンピューティング」をテーマに議論を展開
第44回日本Mテクノロジー学会が、9月1~2日の2日間にわたり千葉大学医学部附属病院(千葉市)で開催された。
大会長は鈴木隆弘氏(千葉大)で、プログラム委員長は島井健一郎氏(同)が務めた。大会テーマは「Mとストリームコンピューティング」。
同学会は、データベース言語のM言語についての利用応用・利用技術・アプリケーション・教育などを考えるための活動を行っている。
初日は、大会長である鈴木氏の挨拶の後、大会長企画として「Mとストリームコンピューティング」がシンポジウム形式で行われた。同企画では、島井氏、小林俊夫氏(日本IBM)、佐藤比呂志氏(インターシステムズジャパン)が講演。人工知能(AI)「Watson」など、現在のストリームコンピューティング技術について議論した。
基調講演では、竹村匡正氏(兵庫県立大)が「データ医療がもたらすもの・もたらさないもの」と題して講演。8年前に同学会で講演した頃と比較して、現在は医療者が欲しない情報までも医療者に提供されるようになったと述べ、「医療の情報化の時代は終わった。今後は、情報化する医療を前提に、新しい医療を考えなければならない」と訴えた。
プログラム委員長企画セッション「情報化医療社会における情報システム・診療の姿」では、島井氏、川野聖治氏(東芝メディカルシステムズ)、伊藤義顕氏(日本IBM)、佐藤比呂志氏が講演し、千葉大学病院の高度情報化構想に携わる各講演者が、今後の情報化医療社会等をテーマに議論した。
2日目は、M言語のプログラムに関するチュートリアルが行われた。