富士通
●ヘルスケアに関するソリューションを展示
富士通は、電子カルテシステム「HOPE LifeMark-HX」を中心に院内に点在する画像を一元的にアーカイブする「LifeMark-VNA」のほか、蓄積データの利活用が行えるソリューションを多数展示した。また、病院と患者を結ぶソリューションやツールの展示も目立ち、ヘルスケア全体に向けての製品開発への意気込みが感じられた。
病院と患者のスマートフォンをつなぎ、患者のスムーズな受診をサポートする「HOPE LifeMark-コンシェルジュ」を展示。電子カルテに登録された予約情報や呼出情報と連携することで、患者は自分の予約情報や診察状況の確認がスマートフォンで行える。患者の利便性と満足度を向上させるツールであり、製品のデモンストレーションが行われた。
外来情報ソリューション「Hospision」は、外来業務において受付から診察、会計、投薬に至る患者の流れをトータルに考えた医療ソリューションである。電子カルテとの連携により、個人情報に配慮した運用が可能になる。ソリューションの内容として、「診療順番表示(外待合)」「診察室前表示装置(液晶)」「携帯電話WEBシステム」「まもなくコール(携帯電話呼出システム)」などの機能が組み込まれてあり、いずれも利用者サービスを追求したシステムとなっている。
医療現場向けハンズフリー多言語音声翻訳システムは、実際に医療従事者と外国人をモデルとして実際の問診場面を想定し、両者の間にシステム機器を置く形でデモンストレーションが行われた。同製品は、ボタン1つで音声通訳を即座に呼び出せる、1台で双方向に翻訳するため、省スペースで利用できるなどのメリットがある。ブースでは参考出展の扱いだったが、現在同製品を同社と連携して開発した東大病院他で臨床実験を行っている。
特設のメインステージでは、人工知能の活用など最新の事例や技術を踏まえて、未来を見据えた同社の取り組みが示された。