シーメンスヘルスケア/事業戦略・新製品説明会
シーメンスヘルスケアは、4月11日に東京本社(品川区)で事業戦略および国際医用画像総合展(ITEM)に出展する新製品の説明会を開催した。
代表取締役社長兼CEOの森 秀顕氏は、事業の現況および日本における2017年戦略等について説明。日本での事業戦略は、①事業ポートフォリオの拡充とサービスの強化、②製品ポートフォリオの拡充、③顧客のニーズ、購買プロセスの多様化への対応、を骨子に挙げて詳細を語った。
同氏は、①事業ポートフォリオの拡充とサービスの強化について、『M&Aによる成長分野への事業拡大』を第一に掲げ、「昨年買収した独2社の医療系企業の事業を機会をみて日本での事業拡大に役立てていく」と具体的戦略を紹介。また、遺伝子診断や治療領域のM&Aを今後予定しており、「対象のグローバル企業は日本でも既に事業展開していると想定できるため、新パートナーと共にさらなる事業拡大を目指す」と抱負を語った。
②製品ポートフォリオの拡充については、『普及価格帯マーケットの製品拡充』が中心的戦略で、その最新製品に該当するCTとMRIをITEMに展示すると発表。「当社がアクセスできるマーケットを普及型装置の方向により広げていきたい」と抱負を述べた。
③顧客のニーズ、購買プロセスの多様化への対応に関しては、「昨今の経営層は技術面よりも、クリニカル・ワークフロー・財務の面でどのような利点があるのかといった具体的な価値を、装置導入の意思決定の資料としている。当社はそこまで踏み込んだマーケティングアプローチに切り替えている」と戦略の方向性を示した。
続いて渡邉隆史氏(リージョナル営業本部本部長)が登壇し、ITEMに展示する新型MRI「MAGNETOM Sempra」、CT「SOMATOM go」、ハイブリッド手術室対応多軸透視・撮影システム「ARTIS pheno」の製品概要を紹介した。