GEヘルスケア・ジャパン/2017年成長戦略発表会開催
GEヘルスケア・ジャパンは、4月7日に日本GE(東京・港区)で、「持続的で質の高い医療を提供するためのパートナーシップおよびデジタル活用戦略」をテーマにした2017年成長戦略発表会を開催した。
同社代表取締役社長兼CEOの多田荘一郎氏は、日本における医療の課題を患者・国民、医療機関、政府・自治体の3つの視点から説明し、「複数疾患を同時に診るための技術、医療の質を保ちながら効率を高めるサービスを実現するためには、デジタルとITの連携がキーワードとなる。複合的な取り組みのためのプラットフォーム作りを行い、最終的には患者・施設だけでなく、地域単位の医療に貢献していきたい」と語った。
伊藤浩孝氏(営業本部長)は、“パートナーシップを介したアカデミック・ケアエリア戦略”を紹介。「これまでも慶應大学病院など4つの包括的な連携、年間100以上の共同研究・研究サポートを行ってきたが、さらに強化していく。GEのソリューションは、基礎研究・治験・臨床とシームレスに展開しているのが強み」とし、3月に国立循環器病研究センターと連携協定を結び、新機器・技術の臨床研究、技術開発、IoT活用研究をしていくと述べた。
田村咲耶氏(製造本部Brilliant Factoryプロジェクト長)は、「GE Brilliant Factoryの挑戦と可能性」で同社の生産性向上の取り組みを説明。Brilliant Factoryとは、人とプロセスのばらつきを標準化することでデジタルを活かすアプローチであるとして、日野工場で行ったBeaconセンサーによる人の位置追跡の実証実験を紹介し、「このようなシステムは医療現場にも応用可能で、溜まったデータを情報共有しフィードバックすることで、病院単体だけでなく地域医療連携の効率化につなげることができる」と語った。