富士フイルム/医療用X線動画技術を開発
富士フイルムは、デジタルX線画像診断分野で培った画像技術と、画像解析に伴う複雑で膨大な演算を高速で行う新開発の画像処理エンジンによって、ノイズを抑えた高鮮鋭なX線動画をリアルタイムで表示することができる医療用X線動画技術を開発した。
今回同社が開発した医療用X線動画技術は、前後のフレームに写っている観察部位を比較して、観察部位が動いた領域を高精度に検出する。動いた領域の位置を重ね合わせてから加算平均を行い、鮮鋭性の低下を抑制。また、ノイズが増加しやすい低線量の撮影であっても、フレーム毎のノイズを高精度に抽出する画像解析技術がノイズの大幅な軽減に寄与する。この一連の画像処理は、新開発の画像処理エンジンによって高速で行われるため、高鮮鋭なX線動画をリアルタイムで得ることができる。
同社は今後、外科用イメージへの搭載など同技術の早期実用化を目指している。