日本光電工業・NTTデータアイ/医療用クラウド型脳波解析システム

日本光電工業・NTTデータアイ/医療用クラウド型脳波解析システム

 日本光電工業(以下:日本光電)とNTTデータアイは、脳波データを用いて脳活動状態を可視化し、脳活動が関連する病態に関わる判断・評価または診断を行うための情報を提供する脳波解析システム「NATESAS(Neuronal Activity Topography Electroencephalography Statistical Analysis System)」を、4月から全国の医療機関向けに提供を開始する。
 「NATESAS」は、日本光電の脳波計で計測した脳波データを分析し、脳活動の状態を可視化する医療用クラウド型の脳波解析システムである。
 脳疾患患者群と健常者群の脳活動情報の特性をデータベース化しており、検査対象の患者の脳活動情報と各群の脳活動情報を対比し、それらを可視化したカラーマップや数値化した類似性評価結果を提供する。これにより、脳活動が関連する病態について医師が判断・評価または診断する際に、より直感的でわかりやすい「NATESAS」のアウトプットを参考に脳活動の状態を確認することができる。
<特長>
▽脳波波形の直接判読が困難な脳活動情報の特性を可視化
▽国際10-20法に基づき、患者の頭部21箇所(両耳朶含む)に電極を装着し、脳波を計測。患者が放射線や強磁気を受けることはない
▽日本光電製脳波計と脳波計レビュープログラム、ネットワーク回線、およびデータ送受信・画面表示用の汎用IT機器(パソコン等)があれば利用可能で、専用の検査機器の購入は不要
▽事前に収集した脳疾患患者群および健常者群の脳波データから得られた脳活動情報の特性を機械学習技術により抽出・分類し、類似性を定量的に評価できるようデータベース化しており、これらのデータベースと検査対象の患者の脳活動情報を比較して、類似性を数値で示す
▽3省4ガイドラインを順守し、 ①脳波ファイルを、安全性の高いAES(Advanced Encryption Standard)方式で暗号化、②医療機関内で管理する患者番号と独立した番号で脳波データを管理し、個人を特定できない仕組みを構築、③医療機関とのネットワーク回線はVPN(Virtual Private Network)で接続などの対策により、高いセキュリティを確保し、盗聴、改ざん、なりすましを防ぐ
※問い合わせ先=日本光電工業 営業本部 病院営業統括部 検査機器営業部 TEL 03・5996・8024

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