日本放射線腫瘍学会/学術大会、放射線治療への取り組みを説明
日本放射線腫瘍学会(JASTRO)は、10月21日にTKPガーデンシティPREMIUM横浜ランドマークタワー(横浜市)で、11月25~27日に国立京都国際会館で開催する日本放射線腫瘍学会第29回学術大会のハイライトおよび同会の放射線治療への取り組みなどについてカンファレンスを行った。
平岡真寛氏(同学術大会大会長)は、学術大会のハイライトを説明。メインテーマ「次世代との対話-さらなる高みを目指して」を掲げたのは、放射線治療は発展しているが、社会の要請に応え切れてはおらず、JASTROのなすべきことを議論するためだとし、「放射線治療の推進・将来」「最新のがん治療」「JASTROの国際化」をプログラムの3本柱に据え、各テーマに即した講演・シンポジウムを企画したと述べた。
永田 靖氏(がん放射線治療推進委員長)は、「放射線治療の現状と課題」をテーマに、放射線治療普及へのJASTROの取り組みを述べた。その中で、がん治療での放射線治療の位置や我が国の放射線治療患者の推移、原発巣別の放射線治療の対象患者などをグラフで説明。その上で、放射線治療の普及啓発活動、標準化に資する事業、放射線腫瘍学講座設置調査などの成果を示した。
西村恭昌氏(理事長)は、動画PRによる放射線治療キャンペーンの紹介を行った。動画「見て聴いて知る! がんの放射線治療」は、より多くの人に放射線治療について理解を深めてもらい、患者の実体験も交えながら放射線治療の治療法や特長を分かりやすく伝える内容。「ご存知ですか? がんの放射線治療」「これが最新の放射線治療」「密着!放射線治療 自分らしく生きるために」の3編からなる。JASTROホームページ内動画特設ページで、10月19日から公開している。