インターシステムズジャパン/自然言語解析技術「iKnow」日本語対応版を発表
インターシステムズジャパンは、10月27日に三菱ビル コンファレンススクエアM+(東京・中央区)にて、自然言語解析技術「InterSystems iKnow」日本語対応版の正式リリースを発表した。
「InterSystems iKnow」は、文章やフリーテキスト情報(非構造化データ)をデータ項目(構造化データ)に変換する言語解析技術であり、同社の高速データベースエンジン「Cache」の組み込み技術として提供される。医療現場においては、例えばDWHからのデータ抽出の精度向上などの効果が期待できるとされている。なお、「InterSystems iKnow」は、同社パートナー企業が開発する同技術を利用したアプリケーションの形で、医療現場で活用されることになる。
発表会では、同社iKnowプロダクトマネージャーのベンジャミン・デ・ボー氏が、「InterSystems iKnow」開発の背景やシステムの詳細、日本語対応版の概要などについて解説した後に、世界の活用事例として、医療現場における電子情報ナビゲーションや患者のコホート選択などの内容について述べた。その後、同社テクニカルコンサルティング部の堀田 稔氏による「InterSystems iKnow」のデモが行われた。
続いて、同社のパートナー企業から活用事例などが紹介された。データキューブの小畑恭弘氏は、同社の診療情報活用システムにおけるフリーワード検索に、「InterSystems iKnow」の機能が寄与すると語り、期待される要件として「辞書メンテナンスが最小限もしくは不要で運用可能になること、検索対象の出現頻度や時期を取得して解析できること」を挙げた。京セラ丸善システムインテグレーションの中西宏之氏は、同社が提供する公共図書館システムにおいて、「InterSystems iKnow」を活用した新機能の概要や採用効果などについて述べた。